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星野さん逆転負けにも納得?「だってタイガースだもん」
大逆転負けも星野監督は納得? 「だってタイガースだもん」―。桧山の14号2ランで先制したが、5回に今季1イニングワーストの7点を奪われてガックリ。伊良部もヤクルトに初黒星を喫し、鬼門の神宮で5連敗。ただ広島が敗れたことでマジックは「4」と減り、今日にもV王手がかかる。さあ、今夜は井川で勝負だ! 18年ぶりのその瞬間は、もうそこまで来ている―。 トントン行かぬ…“伝統”に苦笑い悔しさを見せたのはほんの一瞬だった。バシン!! クラブハウスへ向かう階段の手すりを右手で叩いた。だがこれだけ。星野監督は惨敗にも笑顔を浮かべながらシガーに火を点けた。 「普通ここまで来たらトントンと行くもんなんだけどな。行かない理由? だってタイガースだもん」 硬さを感じる必要のないはずのチーム事情。だが空回りは続く。初回。ヤクルトのルーキー高井を攻め、無死一、二塁。だが金本が三振併殺に倒れる最悪のケースもあり、得点できない。3回には俊足赤星が死球で出塁したがやはり無得点。4回には1点取り、なおも1死二、三塁とビッグイニングの好機を作ったが後続なし。打線が爆発しないうちに伊良部が捕まってしまった。 「伊良部? 打たれたんだからよくないんやろう。打たれるまでも特別よくなかったし。ちょっと考えなイカンなあ…」。自身が獲得してきた元メジャー右腕にも厳しい言葉をかけるしかなかった。 情けない敗戦。それでも広島が中日に完封負けし、マジックは4となった。これが開幕から独走を続けている強みだ。負けても楽々とマジックは減っていく。今日10日、阪神が勝ち、広島が連敗すれば一気にM2。「王手」がかかる。絶対的有利は動かない。ファンもそれを知るだけに三塁側ファウルグラウンドに飛ぶのは、メガホンでも罵声でもなく、声援だった。 東都の阪神ファンが8割を占めた神宮球場は45000人の満員御礼。だがこの球場で阪神は弱い。快進撃を続けてきた今季ですらこれで5連敗。通算2勝7敗という成績となった。星野阪神にとっては既に過去の遺物となったはずの「鬼門」。その言葉はここでは生きている。 その神宮、ナゴヤドームと続くビクトリー・ロードの初戦を落とした。「みっともないな、今日は…。マジックを消すような試合じゃないな。まるで消化試合みたいなゲームやった。珍しい? まあ年間を通じたらいっぱいあるけどね」。。どれだけ勝っても栄光への道はイージーではない。老舗球団・阪神。その伝統をすべて受け入れ、星野監督は懸命にゴールへ向かっている。【高原寿夫】
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