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星野阪神がVロードに旅立つ、新大阪駅パニック500人
優勝へのベルが鳴った―。猛虎がVロードに旅立った。マジックを5と減らして18年ぶりの優勝が目前の阪神ナインは8日、ヤクルト3連戦(神宮)に向けて東京入りした。移動便の上り新幹線を見送ろうと、新大阪駅には約500人のファンが集まり、歓声で車輌を送り出した。最短Vは11日。さあ、カウントダウンも最後の大詰めだ。 私服警官らが30人けたたましい発車ベルの音と場内アナウンスを、歓声がかき消した。 「危ないので列車から離れてお待ちください!」。 再三の呼びかけにも、阪神ナインが乗り込んだグリーン車を覗き込み、必死に手を振るファンの人垣は強固だった。ようやく滑り出した車輌を無数のフラッシュが照らす。「キャー」「ワーッ」「ウォーッ」という喧騒の中、V特急は徐々に加速していった。 最短優勝の11日は、きょうからの決戦地・神宮の3戦目。翌12日からはナゴヤドームで中日3連戦が控えている。マジックが5まで減った現状では、遠征先で優勝が決まる可能性が極めて高い。地元Vが遠のいたのならば、歓喜の旅路に向かうナインをひと目でいいから見送りたい。そんな阪神ファンの情熱は、もう誰にも止められない。 その数、約500人。警備や整理にあたったJR東海関西支社の担当員が盛り上がりを証言した。「平日の午後にこれだけの人でごった返すのは、今年初めて。早い人で午前10時には駅構内に来ていた」。 近年はディープなトラマニアだけが集まる穴場的スポットだった新大阪駅も、今やフィーバーの拠点。サイン帳やカメラを手にしたファンが改札口付近で網を張る。選手のネームや背番号入りのTシャツを着込んだギャルがプラットフォームを右往左往。そこに出張族のサラリーマンがヤジ馬的に加わる。甲子園右翼席もかくやという阪神ワールドが、午後のターミナル駅に形成された。 警備にあたった駅員は私服警官を含めておよそ20人。それに球団職員約10人も応援に駆けつけた。喧騒を察知したナインはひと目につかないレストラン等で待機し、出発間際に乗車。また、便変更や新神戸駅を利用した“時差”移動の選手もいて、大きなトラブルは起きなかった。 それでも、車窓に広がるファンの熱気は、グリーン車座席に落ち着いたナインにもしっかり伝わっただろう。対象チームの動向に関わらず、あと5勝で星野監督の胴上げ。夢のゴールに駆け込むだけだ。【町田達彦】
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