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金本ドラマ呼ぶ2点打、三浦引きずり降ろした
緊張の糸が張り詰めていた。金本対三浦。2点を追う8回2死一、二塁。初球ボールに続いて、2球目も低めへのフォーク。第1ストライクから、三浦は決め球を投じてきた。金本のフルスイングはファウル。「あの時点で全部フォークが来ると思った」。金本も三浦の気迫を感じ取った。やはり3球目もフォークでファウル。「ちょっとでも浮いた球を打つしかない」。三浦が全球フォークで挑んでくるなら、どこまで食らいつけるか。遊び球はない。4球目もフォーク。しかし、少し高く入ってきた。唯一のチャンスを逃がさなかった。叩き潰したボールは二遊間を抜けた。 「最後に一番甘い球が来た。これもツイとるということかな」 この適時打で1点差。その結果、三浦はこの回限りで降板した。9回のサヨナラ勝ちの伏線ともなった。 金本のツキは6回にも姿を現した。2死二塁からフォークを打ち損じた。少しうなだれて走り出した。だが、その目に飛び込んできたのは、ポーンとはねるボール。二塁手内川の手前でイレギュラーした。右前への適時打となった。好投三浦からの2得点はいずれも金本が叩き出した。 矢野の2ランで逆転サヨナラ勝ち。沸き立つナイン。しかし、金本1人、ロッカーへ戻る足取りは重かった。「限界や」。笑みを浮かべながらのひと言は、ジョークではある。だが、あながち嘘でもない。疲労困ぱいで戦い続けている。もう少し。マジックをあと6つ減らすまで、金本はみずからの肉体と神経を奮い立たせる。【井之川昇平】
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