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おかえりっ桧山!サヨナラ起爆打「完全復活」

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Vマジック    

 夢中でヒーローを祝福した。またこの歓喜の輪に帰ってきた。最高の復帰舞台だ。桧山に笑顔が戻った。

 「最後に何とか(優勝の)輪に入りたかった」。

 選手会長がVロード最後の締めにかかった。9回1死。横浜ギャラードの147キロ直球を芯でとらえた。痛烈なライナーが右前で弾んだ。これが矢野のミラクル打につながった。

 「焦り」の日々を乗り越えた。8月7日のヤクルト戦(神宮)で左わき腹を痛め、戦列を離れた。精神的支柱を失い、チームの勢いは鈍る。桧山が負傷後の成績は11勝11敗。長期ロードに苦しむ同僚の姿に心が痛んだこともあった。

 「やろうやろうとしても、空回りすることはある。でもケガしている僕がとやかく言うことはできない。早く治すのが先だから」。

 ナインへの励ましの言葉もあえてノド元で抑えた。焦りを消しつつ、リハビリは大胆だった。打撃練習ができない時期では外野ノックを受けたが、周囲からはほぼ全力の動きに見えた。

 「怖がっていては、自分がどこまでできるか、分からない」。

 再発との不安と真っ向から戦い、この日、1カ月ぶりに1軍ベンチに合流。試合前、待っていたのは星野監督の辛らつなジョークだった。

 「しんどい時に抜けたんやから、よっぽどいい仕事をせんと失礼やで。ここにいるヤツに」。

 言われずとも分かっていた。5回には右前にチーム初安打。2安打とも苦しい状況のチームを勇気づけた。それが桧山だった。

 「マジックが減っている間、僕は外からしか見ていなかった。うれしい」。

 カウントダウンを実感し、じわりと喜びがにじんだ。大黒柱の復帰。もう憂いはない。あとは優勝まで一気に走るだけだ。【田口真一郎】


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