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9月5日付
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4日 イニング経過

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Vマジック    


◇4日◇広島
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪 神
広 島 X
【神】(敗)下柳―野口
【広】(勝)ブロック(S)永川―石原、西山
【本】野口1号(2回、ソロ=ブロック)、緒方23号(6回、2ラン=下柳)


 日中、33・9度まで気温が上がった広島。そんな残暑厳しい広島球場は、今夜も関西から大勢の虎党が応援に駆けつけ、イエローカラーで染まっている。阪神は今岡、矢野の名前がスタメンから消えた。1番には藤本が入り、野口がマスクをかぶる。

 1回、阪神藤本は広島先発ブロックの初球を強振、ライトへクリーンヒットを放った。赤星のヒット性の当たりは、一塁手の正面へのライナーに終わった。金本が四球を選び、1死二、三塁。ここで片岡が一塁線へ強い当たりを放ったが、不運にも、また一塁手の正面。アリアスも倒れ、先制の好機を逃した。

 阪神先発は下柳。この試合、勝てば10勝目。チームでは井川、ムーア、伊良部に次ぐ4人目の2ケタ勝利をマークする。阪神の「10勝カルテット」は82年(山本和、工藤、小林、伊藤)以来21年ぶりだ。その下柳は、先頭朝山に初球を狙われ、左安を許したが、低めに球を集め、後続を断った。

 2回、矢野の代役・野口が左中間スタンドに移籍初本塁打!阪神が1点を先制した。野口は満足そうな顔でタオルで汗拭っている。続く早川の当たりにも、連続アーチか!?と、球場が沸いたが、中飛。後続は沈黙した。

 下柳は前回の完封を思い起こさせる、落ち着き払ったマウンドさばき。広島中軸を簡単に三者凡退に斬った。

 3回、阪神は1番からの好打順だったが、三者凡退に終わった。下柳はセットポジションから淡々と投げ続けている。淡々と投げるているように見えて、ブロック、朝山を連続三振。球にキレがある証拠だ。

 4回、1死からアリアスが左前へ痛烈な安打を放った。しかし、期待の野口は二塁への併殺打。悔しそうな表情でベンチに下がった。下柳はこの回も、何もなかったかのように三者凡退斬り。

 5回、尻上がりに調子を上げ、速球が冴えるブロックの前に、阪神下位打線は三者凡退。その裏、下柳が好投に花を添える記録を達成した。プロ294人目の通算1000投球イニングを記録。ダイエー時代の1991年、8月9日の西京極、対近鉄戦に中継ぎとして初登板して以来、プロ13年目でたどり着いた。野口と話しながらベンチへ戻る下柳に、プレゼンターの女性が花束を渡すと、ヒゲ面に笑顔が輝いた。

 両先発背番「42」対決は、ともにテンポいい投球を続け、緊迫した投手戦のまま後半へ。6回、阪神は1番からの攻撃だったが、三者凡退に終わった。下柳がおかしい。先頭の、しかも投手のブロックにストレートの四球を与えた。朝山に手堅く送られ、1死二塁となり、この試合で初めてピンチらしいピンチを迎えた。木村拓を三振に斬ったが、この時ブロックに三盗された。投手ブロックのスチールには、さすがの野口も驚いて送球すらできなかった。その直後、緒方に左翼席へ逆転2ランを許してしまう。球場にはため息が漏れた。下柳の1001イニング目は、悲しい回となってしまった。

 7回、阪神の攻撃は、前日逆転打を放った4番片岡から。その片岡は左中間へ二塁打を放つと、ブロックの暴投で三進、平常心を無くしかけているブロックから、アリアスが四球で歩き、無死一、三塁。続く野口も死球。野口死球の判定に対し、「バットを振った右腕に当たった!」と、ブロックは興奮を隠せない。ベンチから山本監督の猛抗議も虚しく、無死満塁と、阪神にとっては大チャンス。ここで阪神は代打攻勢だ。早川に代わり矢野が送られると、球場内は一番の盛り上がりを見せた。しかし、矢野は2―3から一邪飛に終わり、秀太の代打広沢は二併で逸機。ブロックの気迫の投球を打ち崩せなかった。下柳は1死から新井に左二塁打を許したが、後続をピシャリ。汗を飛ばしながら、力を込めた投球で、ピンチをしのいだ。

 8回、阪神ベンチは先頭下柳に代打を送らず。下柳は一ゴロに倒れたが、一塁まで全力疾走、スタンドから拍手が送られた。2死から赤星が右前打で出塁すると、すかさず二盗。自身の背番号を上回る、今季54個目を決めた。その裏、下柳は2死二塁から、緒方にセンター前へ一直線の痛烈な当たりを浴びる。これに反応した二塁手・沖原が横っ飛びでキャッチ、振り向きざま、一塁へ送球も、アリアスが取れず。ボールはそのままカメラ席に入って、1点を取られた。これには星野監督も険しい表情。さらにシーツにも三遊間を抜ける適時打を浴び、この回、手痛い2点を献上した。

 9回、阪神は広島2番手永川の前に意地を見せた。連続三振で2死となって、野口、沖原、中村豊が3連打。土壇場で満塁となって、代打八木が登場。球場内は逆転満塁本塁打を祈るように神様に大声援を送る。レフト方向へいい風も吹いている。しかし、2―1から見逃し三振。最後に見せ場を作り、次戦へつなぐことはできた。阪神は逆転負けで、マジックを減らすことはできなかった。


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