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片岡逆転V打!猛虎7連勝「M7」
いや〜っ、やってくれますな! 井川が消えても、虎は強い! 左腕エースが左ひざを痛めて16球降板。重苦しい雰囲気が漂ったところで、4番片岡さまの登場だ。1点を追う7回に試合を引っ繰り返すツーベース。アリアスがリーグ・トップタイ、10戦8発の31号でコイの息の根をブサリ! お家芸の逆転劇をみせて7連勝。マジックも「7」で、イッキ、イッキ! 金本敬遠に燃えた!右中間へ二塁打闘志が乗り移ったバットが、自然とボールを運んでくれた。片岡は「どうやって打ったのかも覚えていない」という。その打球は、浅めに守っていた広島外野陣の右中間を突き破った。逆転の2点二塁打。今季2度目の7連勝とマジック「7」は、静かに燃える4番が決めた。 7回2死二塁。広島ベンチは迷わず金本を敬遠した。3番を避けて4番との勝負を選択。片岡は甘く見られた。確かに、3回1死一、二塁の好機でも空振り三振に倒れた。だが、4番。「いつも以上に気合が入った」。2―1と追い込まれたが、玉木の4球目、落ちる球を見事に捕らえた。 PL学園高では春夏連覇した。その同級生だった立浪、野村、橋本は卒業と同時にプロ入りした。だが、4番を張った片岡は同大へ。「オレはプロに誘われるような選手じゃなかったんや」と謙そんしたが、進学を選んだ理由があった。「高校では野球を一生懸命やった。だけど、野球しか知らない人間にはなりたくなかった」。片岡はキャンパスライフも楽しんだ。「英語の授業にも出てたよ。さっぱり分からんかったけどな(笑)」。 そんな「常識人」はこの日も、チームメイトの奮闘を真っ先に賞賛した。「中継ぎが踏ん張っていたから、勝ちたい気持ちが強かった。みんなで勝った勝利や」。先発井川が1回の打球処理の際に左ひざを痛めた。エースがわずか¥3ぶん2¥イニングでアクシデント降板。だが、そんな危機を、2番手金沢、3番手石毛が好投で救った。リリーフ陣の頑張りを、片岡は白星という目に見える形に変えた。 「鶴(片岡のニックネーム)がようひっくり返してくれた。抜けてくれ、抜けてくれと思ってたよ」。星野監督も三塁ベンチで身を乗り出した。「開幕から一直線でいくのが目標なんや。近づいてきたことは間違いないけどな」。6月27―7月8日以来の7連勝でマジック「7」。カウントダウンの快感に片岡も酔った。「マジックを考えながらプレーできるのはボクたちだけ。幸せと思ってやってるよ」。片岡にとっても初の優勝。昨季の屈辱的な大不振を乗り越え、人生最高の幸福に包まれようとしている。【井之川昇平】
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