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福原復活星2年ぶり先発6回0封!V加速5連勝M11
待ってた、待ってた、待ってたで! 元祖・虎の最速男が甲子園で復活を飾った。福原が2年ぶり先発マウンドで6回4安打0点の満点投球。右肩手術から見事によみがえった。打撃陣も福原の復帰星を一丸で後押し。5回4点の波状攻撃は感動やったなぁ。夏休み最後を5連勝で締めくくり、マジックは11。さあ、カウントダウンの開始や! ヤクルトに13年ぶり勝ち越しナイター照明が届かないベンチの奥で、かすかに光るものがあった。もうすぐ最高の同僚たちが勝利を届けてくれる。福原の瞳はうっすらと潤んでいた。苦闘の日々が日めくりカレンダーのように駆け巡った。 「ここまで長かった。素直にうれしい」。 9回表のすさまじい「あと1球」コールは、やがて大歓声へ。2年ぶりの先発マウンドで6回無失点。土汚れたウイニングボールが復帰星を知らせてくれた。 「俺、明日、投げるかもしれないから…」。 登板前夜。福原は広島・三次市の実家へ電話をかけた。母恵美子さん(51)が受話器を取った。プロの世界に身を投じてから、登板前に電話してきたことは1度もなかった。 「がんばってね」。 いつも通り口数の少ない息子だったが、その声から強い決意がうかがい知れた。この日の早朝。恵美子さんは近所の神社へ足を運んだ。登板日にはお参りを欠かしたことがなかった。前回先発した01年7月5日の中日戦以来、約2年ぶりの祈りだった。 福原は言った。 「(コンディショニング担当の)石原さん、手術してくれた先生、2軍のトレーナー…、お世話になった方々にお礼を言いたい」。 初回から感謝の気持ちをボールに乗せた。母の祈りも後押しした。ヤクルトの2番宮本の4球目直球は最速148キロを計測。次にフォークを投じ、空振り三振を奪った。 「低めにていねいに投げれば何とかなる」。 6回まで7奪三振で三塁を踏ませなかった。 手術を経て、福原は進化した。「肩に負担がかからないように」をテーマにフォーム固めから再スタート。バックスイングを小さく、肩が開かないようにした。制球力は増し、無四球でマウンドを降りた。直球で押した従来の姿とは一変。緩急自在のスタイルに生まれ変わった。 6回86球の降板は星野監督の祝福の証しだった。 「長い間見てるけど、こんないいピッチング見たことないぞ。しばらくは100球以下で行くよ。若いし将来があるんだから大事に使わないと。そう思わせるピッチングをした」。 先発ローテーションの座をつかみとり、チームは5連勝。ヤクルト戦13年ぶりの勝ち越しを決め、マジックを「11」に減らした。 「投げる試合で抑えたい。チームに貢献したい」。 胴上げ、そしてその後も…。遅れてきた右腕は恩返しの快投を続ける。【田口真一郎】
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