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矢野が伊良部、下柳らと「風呂トーク」


 心をつかむのに、ミットはいらない。阪神矢野輝弘捕手(34)が24日、西宮市内の鳴尾浜球場で「風呂場でトーク」構想を披露した。今年の新戦力投手は伊良部秀輝投手(33)をはじめルーキーら14人と多く、バッテリー間の意思疎通が大きな課題。主力の矢野は「風呂、飯、いろんなところで話をする。部屋に行ってもいい」と、裸の付き合いで難題解決を図る。

裸の付き合いで難題解決

 素っ裸で触れ合う。いち早くお互いを理解するには、これが手っ取り早い。矢野が南国沖縄で「風呂場トーク」を決行する。この日、鳴尾浜で練習した矢野は「風呂、飯、いろんなところで話をするよ。部屋に行ってもいい」と、新戦力と積極的にコミュニケーションをとることを強調した。

 オフの大補強で投手の新戦力はなんと14人。その中には伊良部、下柳ら実績を残した選手もいる。バッテリー間の意思疎通の充実は重要だが、これだけの人数とイチから関係を構築するのは容易ではない。そこで正捕手にもっとも近い男はミットを構える前に、まず裸でハートを受け止めるつもりだ。

 矢野には、開幕時の理想の姿がある。「思っていることを言い合えるようにしたい」。当初は宜野座キャンプ直前の投手、捕手の決起集会も考えた。しかし場が堅苦しくなる恐れがある。「おはようの挨拶から変わることもある」と、生活の中で関係を深めることにした。これは自身の経験に基づく。中日からトレード移籍した1年目。「気づかって、チームの輪に入っていけないもの。気疲れも出てくる。(新戦力の)気持ちが分かる」。意志疎通はもちろん、投手陣の心の疲労を癒すつもりだ。

 実戦でも積極姿勢を見せた。紅白戦、オープン戦で伊良部らがマウンドに上がるときは是が非でもマスクをかぶる。「ボールを受けてみないと分からない。どんどん機会を作っていく」と、34歳の円熟捕手にマイペース調整の言葉はない。

 この日の矢野は約1時間走りこんだ。都合により沖縄入りは今月26日になる。「本当は早く行きたい」。矢野と伊良部が背中を流しあう。そんな光景がたびたび実現すれば、今年の阪神は力強い。【田口真一郎】

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