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新猛虎伝説…星野監督決意の2年目「牙なき者は阪神を去れ」 【ゴールドコースト(オーストラリア・クイーンズランド州)12月31日=実藤健一】阪神星野仙一監督(55)が勝負の2年目を迎えた。10年連続Bクラス、4位に終わった昨季から優勝を狙う今季。大幅な血の入れ替えを断行するなど改革を進めた星野阪神2年目のテーマは「猛虎復活」。静養先のオーストラリアから「本当の猛虎と思うぐらいになってほしい。今年は変わるよ。変わらんかったら辞めてもらうよ」と選手には恐怖の新春メッセージを送った。 やんちゃ期待…「今年は変わる」激動の1年目はあっという間に過ぎ去り勝負の年が明けた。星野監督の心は昇る太陽のように真っ赤に燃え盛っていた。阪神再建の大きな期待を託された1年目。12年ぶりの開幕戦勝利に始まった春の快進撃は列島を揺るがした。そして夏場以降の失速。4年連続最下位からは脱したものの、10年連続Bクラスの4位という結果に闘将が満足するはずがない。勝負の2年目。星野監督は真の意味での「猛虎復活」という大きなテーマを掲げた。 星野監督 「猛虎」とみんな言うけど、どんなのが猛虎? と思っちゃうな。今年こそは「本当の猛虎」と思うぐらいになってほしいね。 阪神再建は精神面の改革から始まった。低迷続きでチームにはびこった「ダメ虎精神」の排除。キャッチフレーズに決めた「NEVER NEVER NEVER SURRENDER」で最後まであきらめない精神を掲げた。練習、試合中と声を出すことを徹底。周囲から「阪神は変わった」という声が聞こえてきた。だが闘う集団を目指す監督は,物足りなさを感じたままだった。 星野監督 新しく入った伊良部、下柳は個性的だという。でもユニホーム着ているときとプライベートであいつらは違うよ。伊良部はメジャーでもヒール(悪役)をやった。でも普段はヒールじゃない。阪神の選手はグラウンドにおるときとプライベートが近い。二重人格はええことやで。グラウンドでの「やんちゃ」はどんどんやらないかん。それがタイガースではうけるんちゃう? 巨人と並ぶ伝統を誇る阪神にはかつて個性派がそろっていた。長いバットを自在に操った物干し竿の藤村富美夫、豪快なフォームがザトペック投法と名づけられた村山実、そして華麗な守備で「牛若丸」と称された吉田義男。近年でも江夏豊、田淵幸一、掛布雅之、岡田彰布ら生え抜きのスターが「猛虎伝説」を華やかに彩ってきた。星野監督も少年時代、そんな華やかなタイガースに魅了された。監督として招かれたとき誇りを持ってタテジマにそでを通した。だが今の選手を見渡して、だれを「猛虎」と呼べるのか。疑問は素直に口を突いた。 星野監督 江夏や田淵。せめてあいつらぐらいの時代には戻ってほしいな。体格のせいもあるんだよな。小さいやつが多いからひ弱に見えちゃう。だからこそ内面的なものを出してほしい。今年は変わるよ。昨年より本当に変わる。変わるはず。変わらんかったら辞めてもらうよ、ハッキリ言って。サイクルが早くなるというのはそういうこと。 昨オフ、ベテランを中心に20選手が「リストラ」され大幅な血の入れ替えが断行された。監督はまた「(トレード期限の)6月まで補強はやる」と断言した。たとえ若手でも安穏としていれば見限られる。タテジマの誇りを胸に闘争心を全面に出していかなければ阪神での未来はない。 星野監督 阪神というチームはおもろい? やりがいあるわね、このチーム。長年の低迷でチーム、選手に積もり積もったものを何とかしてやりたいと思うじゃない。 ただの鬼ではない。阪神を強くしたい、ファンの期待にこたえたいと星野監督が必死だからこそ冷徹になる。「ほしいものはもう何もない。ひとつの白星がほしいんや…」。こんな監督の思いに選手は奮起するしかない。よみがえれ猛虎魂! 3月28日、横浜との開幕戦(横浜スタジアム)。新たな「猛虎伝説」のページが開かれる。
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