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アリアス残留デモ弾…トラ完敗で貯金「1」
42打席ぶり惨敗の中にかすかな希望の光を灯す一撃だった。6回表、帰ってきた4番が一発を打ち上げた。2死走者なしから山部の甘いスライダーを強振。打球は左中間席に吸い込まれた。すでに5点リードを許していた中で結局は空砲。だが「とてもいい気分でゲームができたよ」とほほ笑んだアリアス個人には大きな意味を持つ一発だった。 左わき腹を痛めた7月30日以来の1軍復帰戦。ファームで調整してきたアリアスは顔に不精ヒゲを蓄えて帰ってきた。星野監督と顔を合わせると帽子を脱いでていねいに復帰のあいさつ。「頑張ってくれよ」と声をかけた田淵チーフ打撃コーチにも「ハイ」と笑顔を返した。ケガ人、しかも今季絶望の選手が続出の重い空気の中、ようやく戻ってきた4番。歓迎ムードをアリアスは試合前からひしひしと感じていた。 復帰前哨戦となった14日のプロ・アマ交流戦で社会人のアマ投手に2三振を含む3打数無安打とひねられた。希望とともに不安も一緒に抱えてきたこの日。最初の打席でいきなり左翼へ大飛球(左飛)。続く2打席目に左前安打を記録し気分をよくした3打席目だった。7月18日広島戦(甲子園)以来42打席ぶりのアーチ。阪神の外国人選手では99年ジョンソン以来の20号に到達した。 「意地のかけらぐらいは見せたな。本人は気分いいやろ」と星野監督も4番の復活弾を称えた。だが春先はアリアスが本塁打を打てば負けない「不敗神話」もあったのが、完封負けを逃れるのがやっとの一撃に終わってしまう現実。しかもマウンドの山部は4月26日に甲子園で対戦し2回に一挙9点を奪いKOした投手だった。同じ投手に6回わずか3安打はあまりに寂しすぎる。「あの程度の投手を打てんかったらずっと打てんわ」。星野監督の我慢の日々は続く。帰ってきた4番を軸に枝葉が活気づく形を待つしかない。
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