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片岡5割ピンチ救った!V弾8号2ラン

 右翼席まで打球は伸びていった。片岡は行方を見届けると、安どの表情でダイヤモンドを1周した。「打った瞬間、打球が低かった。でもよく入ってくれた」。1―1で迎えた4回表1死二塁。外角のチェンジアップを引っ張った。3試合ぶりの8号2ランが試合を決めた。

 転機のアーチになるかもしれない。片岡にとって、移籍後初の決勝弾。実は開幕以来、決勝打さえなかった。それも当然、前日13日までの得点圏打率は2割ジャスト。規定打席に達するセの30選手中28位。下には横浜種田、ヤクルト真中だけだ。勝負弱いFA砲―、そんなレッテルを本人も気にしていた。7月25日の巨人戦(甲子園)。片岡の守備固めで入った沖原がサヨナラ打を放った。「本当はオレの打席やったんや」。歓喜に沸くナインの中で1人だけ複雑な心境だった。

 しかし残された者の立場が原動力となった。故障者続出のチーム状況。野手の開幕メンバーは片岡を含む3人だけ。打率2割3分を前後する不振が続くが、前日13日には約1年3カ月ぶりに4番。しかし3打数無安打で2安打完封負けに加担した。この日は5番。「打順は関係ない」と言うが、チームを引っ張る役割は同じだ。2回にも右中間への二塁打で同点機を作った。「どんどん攻めて、チームを勢いづけることが大事」。そして4回の決勝弾につながった。

 8回には今季2個目の犠打を記録。ひたむきにチームに貢献した。それでも試合後、片岡の表情は険しいまま。「会心? ホームランなら何でもええ」。残り42試合、FA砲はチームを支え続けなければならない。

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