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中谷プロ初スタメン、仙さん「合格!」 緊張を自らの大声でかき消した。「締まっていきましょう!」。捕手中谷は先発マウンドの川尻、味方野手陣に向かい、声を張り上げた。プロ初のスタメンマスク。試合前から緊張感を隠せなかった。しかし、プレーボールの合図と同時に、その表情は一変。汗を飛び散らせながら、先輩投手を必死にリードした。体を張って守った。女房役として3点こそ失ったが、中谷は5投手とのコンビで初のフル出場も果たした。 「テーマがあった? いえ、特には…」。試合後はチームの完敗に言葉少なだった。しかし、中谷の若さあふれるプレーは、星野監督の目にとまった。「雰囲気を持っとる。おもしろい。おもろいでアイツ。おもろい」と中谷が持つ輝きに興味津々。「なるだけチャンスを与える」と今後もスタメン起用していく方針を明かした。 中谷は、打っても3回の第1打席に左中間へヒット性の大飛球。センター金城の好捕でプロ初安打は逃したが、思い切りのいいスイングが目を引いた。強肩強打の捕手として97年度ドラフト1位で入団してから5年目。この間に恭子夫人(23)と結婚、まな娘莉子ちゃん(1)も誕生した。「家族のためにも頑張らないと」。少しの遠回りを力に変え、中谷は虎の正捕手目指して前進を開始した。
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