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今岡だ!矢野だ!猛虎打線点火、ロード勝ち越し発進 ●〇〇。虎が長期ロードを勝ち越しスタートだ。今岡が、矢野が効果的な本塁打を放ち、7点を奪って広島に連勝。貯金を3とした。故障禍巨人は横浜に連敗。その差は9ゲーム。31年ぶりの三重殺も完成。ミラクルの予感…。
記念すべき一撃が舞い上がった。レフト上空、今岡が今季10度目の放物線を描いた。一直線に伸びた打球は、広島の虎党で埋まった左翼スタンドにズドン。2―1と初回から点を奪い合った2回、1死一、三塁。「少し詰まったけど、うまく打ち返せた。狙った? いえいえ、ランナーを返すことしか考えてなかった」。今季2度目の2試合連続アーチは、今岡自身プロ初の2ケタ10号。ゲームの流れもグッと引き寄せる、価値ある3ランとなった。 今岡は今年1月、和歌山での自主トレで、1度だけシーズンの目標数字を口にしていた。「打率はやっぱり3割はねえ。ホームランは2ケタ? 打ったことがないから何とも。でも、それくらいは」。とにかく結果を残すこと。今岡の年頭の誓いだった。今季、開幕から打率3割台をキープ。93試合目で10本塁打にも到達した。「やることをやっていれば、結果はついてくる」。この日もチームを強烈にけん引した。 3回に矢野が続く。2死二塁から右翼席最前列に6号2ランをたたき込んだ。「今日(8日)は嫁(裕子夫人・34歳)の誕生日。まさかホームランとは思わなかったけど、いいプレゼントができたよ。いつも感謝しているんだ…」。4月に左肩脱臼で戦列を離れた。約1カ月のリハビリ期間中、自由がきかない左手に代わり、自身を支えてくれたのが裕子夫人だった。バースデーに感謝の一撃。序盤3回で7得点とチームにも大きなプレゼントだった。 「今岡と矢野はうちのお手本なんだ。ムダの少ないスイングをする」。くしくも試合前、田淵チーフ打撃コーチは2人のヒーローを賞賛していた。コンスタントに安打を放ち、打線をけん引する1番打者と8番打者。「若手が悩んだ時には、今岡と矢野のビデオを見せているんだ」と、その働きに感謝していた。しかし、アベック弾には少々驚きも。「今岡の1発? 効いたね。もちろん矢野も」と満面に笑みを浮かべた。 「勝ったらみんな効いてるよ」。星野監督は今岡、矢野のアーチに限らず、ナイン全員をたたえた。しかし、5回以降は無安打無得点に抑えられ、手放しでは喜べない。「途中で1点取れればね。まだお人よしが残っとる」と苦言は忘れなかった。勝率差でまだ3位とはいえ、首位巨人とのゲーム差は「9」。デッドラインとされた10ゲーム差から、再びはい上がった。虎は死なない。「まだまだロードは続くんで頑張りますよ」。今岡が奇跡へ、雄叫びを上げた。
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