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中1日ムーア“1球に泣く”…阪神3位後退

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◇2日◇甲子園
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
ヤクルト

阪 神

【ヤ】(勝)藤井、五十嵐亮、石井、(S)高津―古田
【神】(敗)ムーア、谷中―矢野
【本】古田5号(7回、2ラン=ムーア)

古田にまさかの2ラン

 志願のマウンドだった。48時間前、甲子園のマウンドで崩れたムーアが、中1日で自ら戻ってきた。「中1日での先発? 初めての経験だった。でも、1回しか投げなかったのも初めてだったから…」。前回7月31日横浜戦(甲子園)で1回 0/3 6失点KO。そのゲームの3回途中、2日後のリベンジ登板が認められた。「うれしかった」。名誉挽回のため燃えた。

 3回までパーフェクト。快調に滑り出した。前回はキレを失っていたストレートが、140キロを超える。左腕はしなやかに、力強く振れていた。4回2死二、三塁のピンチをしのぐと、その裏に味方が1点先制。リズムに乗った。

 気温31度。蒸し暑さに包まれる甲子園で、ムーアは長ソデのアンダーシャツを着ていた。前回はもちろん、後半戦はずっと半ソデだった。「汗が流れ落ちないようにするためだ」。全身汗だくでも、指先の感覚を守った。自分自身の投球を証明するためだった。

 しかし7回、痛恨の逆転2ランを古田に浴びてしまう。89球目。「疲れ? 言い訳にならない」と強がったが、中1日の熱投に援護が1点ではつらかった。7回をわずか3安打2失点。それでも、ムーアに今季8つ目の黒星が刻まれた。

 「本人が『行かしてくれ』と言ってきた」。試合後、星野監督はムーアの中1日志願を明かした。「よく投げた」と労をねぎらったが、勝てなかった。「何とかせなアカン。寂しいな…」。ヤクルト投手陣から1点しか奪えなかった打線に、表情は曇った。

 「自分の結果には満足している。前回とは違う、いいピッチャーだと証明できて良かった」。言葉には満足感のあったムーアだが、笑顔はなかった。気合の好投も無援で黒星。3位転落。虎は、正念場を迎えている。

 阪神佐藤投手コーチ(ムーアについて)「(7回に逆転2ランを浴びた)古田への1球は甘かったが、それまではよく投げていた」

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