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トラ新打線3番・八木&4番・広沢カラ回り
甲子園がドッと沸いたのも一瞬だった。2点を追う7回裏2死一、二塁。代打今岡がコールされた。24日の巨人戦で右足部をねん挫し欠場していた今岡の4試合ぶり復帰打席に「何かが起こる」期待が膨らむ。だが2球目を打った打球は二ゴロ。「7回しか勝負かけるところなかったやろ」と星野監督は言った。今岡の前にはこの日、先発を外れたアリアスも代打に送った。全力で勝負にいき敗れ去った。 今季46通り目の新打線は厳しい現状を象徴する苦肉の策だった。今岡、桧山に続きこの日は、アリアスもへんとう腺をはらし先発から外れた。不振を極める片岡を「楽な打順で打たせろ」という星野監督の指示で6番に下げた。代わりに37歳の八木と40歳の広沢が3、4番の主軸を担った。 合わせて77歳のベテランコンビは奮闘した。八木は最初の打席で一、二塁にチャンスを広げる右前安打を放ったが続く広沢が併殺打に倒れた。だが広沢は6回裏、2死三塁から左前にはじき返しこの日唯一の得点をたたき出した。「(ヒット後に)2回チャンスがあったからね。何とかしたかった」と八木。目測を誤り立浪の打球を二塁打にするまずい守備もあった広沢は「人なみじゃあかん。若い選手の2倍も3倍も頑張らないかん」とだれよりも悔しがった。田淵チーフ打撃コーチは「40歳の外野手なんて大変だよ」となぐさめた。緊急先発の2人をだれも責められない。 そのベテランの頑張りも周囲に響かなかった。6番に降格の片岡は、この日も4打席無安打で打率は2割3分を切った。明るい兆しは見えないまま最終回も3人で打ち取られあっさりと負けた。「最後を見てみいや。開幕時の打線、だれもおらんで。まあ今おるやつで頑張らないかん」。星野監督も何とも言えない表情を浮かべるしかなかった。巨人と9・5ゲーム差に広がり貯金は2に減少。ケガ人続出の危機的状況は一丸となって乗り越えるしか道は開けない。
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