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藤川“球児”の夏だ!先発4回5K2失点

 緊張の初球はこん身のストレート。144キロのストライク。藤川の表情は確かに強張っていた。が、力みはない。プロ4年目で初の先発。「矢野さんのミットめがけ、1球1球気持ちを込めて投げようと思いました」。先頭石井琢に左前打を浴びたが、続く種田を遊ゴロ併殺。3番鈴木尚はフォークで空振り三振。フッとひとつ、息を吐いた。

 直球の最速は145キロを計測。フォークも鋭く落ちた。ただ、悔やまれるのは4回。2死二、三塁から小川に甘く入ったフォークを痛打された。「ワンバウンドさせるのがノーバウンドで…」。2点の先制を許し、この回で降板。それでも4回を3安打2失点。5三振を奪う上々の先発デビューだった。

 昨オフ、自ら背番号の変更を申し出た。3年間、背負った「30」に別れを告げ、新しく「92」。4年目の決意と“球児”という自らの名前に重ねた。今季前半はファームで5勝(2敗)防御率3・23と結果を示し、チャンスを得た。

 奇しくも、この日が22回目の誕生日だった。勝敗はつかなかったが、初先発とのW記念日になった。星野監督も「少しの楽しみはあるかな。意外と落ち着いていたね。緊張するのが当たり前なのに」と及第点。「今はとにかく経験を積んで次につなげたい」と初先発の興奮も忘れ、藤川は早くも先を見据えていた。

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