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関本9回2死から同点弾!!虎救った 虎の窮地を関本が救った。1点を追う9回2死無走者。代打登場の関本が左翼席へ起死回生の同点3号弾だ。「だれも想像してなかったやろ」と星野監督も驚いた1発で引き分けに持ち込んだ。勝てはしなかったが3位に浮上。23日からは絶好調の原巨人と3連戦。さあ本拠でGたたきだ。
田淵コーチのハッパに奮起
美しい放物線を描き打球は虎ファンで埋まった左翼席に飲み込まれた。コケそうになりながら全力疾走した関本の顔が打球の行方を見届けるとクシャクシャになった。まさにドラマだ。1点リードされた9回表2死走者なし。マウンドにはハマの守護神斎藤がそびえ立っていた。「ホームランを狙ってこい!」。田淵チーフ打撃コーチにハッパをかけられ代打に送られた関本はフルカウントから内角スライダーを引きつけて強振した。連敗のがけっぷちに追い込まれた虎を救う起死回生の一撃だった。 「最後の打者には絶対、なりたくなかった。追い込まれていたが完ぺきにとらえることができた。いい本塁打でした」。笑顔が弾けた。6月15日、巨人のストッパー河原から放って以来またも守護神を打ち砕く3号アーチだ。「守護神キラー」はベンチを温める日々が続いていた。6月28日の横浜戦を最後に先発出場はない。「セキの打球が飛ばなくなったんや」。打撃練習を見つめながら星野監督が心配そうにつぶやいたこともあった。2軍の試合に参加したとき岡田2軍監督が「スイングが全く変わっていて驚いた」と言ったほどフォームが崩れていた。 練習しかなかった。練習前、そして居残りでバットを振り込んだ。「セキは陰でものすごく努力してる。きょうだって何回(バットを)振ったかな」と田淵コーチは言った。試合の序盤から出番じゃないのは分かっていても、ずっと素振りをしてアピールを続けていたという。星野監督をホレさせた熱い心と思い切りのよさが大仕事につながった。 前夜、4点リードをひっくり返されたショックを打線が引きずっていた。プロ初先発藤川の好投を全く援護できなかった。ヒットは出ても単発。横浜ホルトの前に残塁の山を築いていた。逆に横浜には確実に得点を重ねられた。8回にようやく相手エラーと主砲アリアスのタイムリーで2点を返したがずっしり重く残った1点。その重苦しさを関本がひと振りで払った。 関本は延長12回表にも左中間フェンス直撃の特大二塁打を放った。星野監督を「あと1メートルやったのにな」と悔しがらせた完ぺきな当たりだった。だが代走の高波が三盗を狙い、タッチアウトで勝ち越すチャンスを逸した。結局、今季2度目の引き分けに終わった。だが田淵コーチは「負けなかったことが大事。いい感じで巨人戦に臨めるよ」と笑みを浮かべた。23日から巨人と3連戦。若虎の活躍で息を吹き返した阪神が巨人の独走を許さない。 <写真=やったぜ! 9回表2死、代打の関本は起死回生の同点本塁打をレフトスタンドに叩き込みベンチ前スタンドに向ってバンザイ>
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