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片岡4タコ&2失策も仙さん「代えん」

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◇18日◇甲子園
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
広 島

阪 神

【広】(勝)河内、玉木、小林―木村一
【神】(敗)川尻、谷中、弓長、橋本、部坂―矢野、吉本
【本】金本14号(3回、ソロ=川尻)アリアス19号(7回、ソロ=河内)

「3番打つならもっと強くなれ」

 試合後の張り詰めた空気の中で、星野監督は薄ら笑いさえ浮かべていた。守備が乱れ、今季もっとも情けない試合。本当は怒鳴り散らしたかったに違いない。しかし星野監督はグッと抑え、悩める男にメッセージを送った。「もっと強くならな。ヤジや新聞、放送を気にしてたらいかん。阪神で3番打つなら、もっと強くならなイカン。破れかぶれで行くぐらい。ワシは代えん!」。それは片岡に向けられたものだった。

 星野監督自ら東京にまで足を運び、獲得したFA砲が「アキレス腱」になろうとは…。片岡がこの日、パニックに陥った。打撃面では長く続く打撃不振の底が見えない。試合前には3日連続で早出特打。田淵、和田、オマリーの3コーチが三塁側の室内練習場に集結する緊急事態だった。それでも結果は4打数ノーヒット。後半戦3試合で11打数1安打。迷いは守備にも悪影響を及ぼす。5回には、何気ないゴロをトンネル。9回もファンブルし、6失点目につながった。「僕のミス。ミスは全部僕の責任です」。試合後、片岡は放心の表情でロッカーに向かった。

 それでも星野監督は片岡を外さない。確かに「3番サード」の絶不調は完敗の大きな原因だ。打線の分断を招き、今季2度目のチーム3失策も呼んだ。しかしこれから何度となく訪れる正念場で、片岡の力は必要だ。指揮官のメッセージにはそんな意味が込められていた。

 チームは痛恨の2連敗で9日ぶりの4位に転落。星野監督はロッカーに戻った選手をすぐに集合させた。「お前ら悔しいだろ!」。ミーティングは5分足らずで終わった。小手先の策はいらない。闘将は固い信念でこのヤマ場を乗り切る。

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