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アリアスV打!!仙さんも「ナイス」猛虎完勝 阪神旋風再び―。アリアス、桧山の球宴出場コンビが連続適時打を打てば、後半戦開幕投手の藪は7回無失点。投打の軸がしっかり仕事をして広島に3―0と快勝です。星野監督も「ナイスゲームとはこのことや」と手ごたえ十分。巨人も敗れて首位戦線再浮上の予感がしてきた。
後半戦完勝発進低い弾道のまま、右中間フェンスを直撃した。3回2死三塁。主砲アリアスが長谷川の初球をひっぱたいた。打球はホップするようにグンと伸び、フェンスにズドン!。三塁走者の今岡が、ゆっくりと先制のホームを踏む。アリアスならではの一撃が、1週間ぶりに再開の「甲子園劇場」を祭りの舞台へと変えた。 「好機に凡打(初回1死一、二塁で併殺打)した1打席目の分を取り返したかったんだ」。この先制打が、チームのムードを一気に高めた。なおも続くチャンスで打席に立った5番桧山もうねる波に乗っていた。「ジョージがお手本のように初球を打ってあっさり点をとったからね。ボクはそれに乗せられた形だよ」。第1打席で23打席ぶりの安打を放ち、暗いトンネルから脱してもいた。カウント0―2から最初のストライクを逃がさない。中前にはじき返し、アリアスを迎え入れた。主軸が打って返す。最高の形の先制劇で天敵・長谷川を攻略した。 2連勝で終えた前半戦。しかしラスト5試合、クリーンアップに打点がなかった。星野監督も後半戦、優勝争いする要因のひとつに「クリーンアップの活躍」を挙げたほど心配の種だった。だが4、5番は出場した「夢舞台」できっかけをつかんでいた。アリアスは球宴第1戦で決勝本塁打を放ちMVP。無安打に終わった桧山も「単純に野球を楽しむことができた」。それぞれの形でリフレッシュし、後半戦好スタートにつなげた。 星野監督にも満足の笑みが浮かぶ。「きっちりした野球ができたのも球宴中に切り替えてきたから」。そして、何点奪おうと取り方に納得できなければ口にしてこなかった言葉を発した。「ナイスゲームとはこのことや」。主軸が打ち、投手陣が抑える。目指す野球を、後半開幕戦で鮮やかにやってのけたのだった。 ナインも、この日の重要さをわかっていた。試合前のベンチで、選手会長の桧山は集合をかけてほえた。「今日が新たな開幕戦だ」。開幕7連勝した春先を思い出し、全員がひとつになった。「一番素晴らしいチームだと思っているよ」。アリアスは感動さえしていた。 球宴を挟み連勝を3に伸ばし、貯金も4に増やした。12年ぶり開幕戦勝利に始まり、前半戦は数々の記録的な白星を挙げてきたが、後半戦も“歴史的勝利”で始まった。シーズン開幕、後半戦開幕ともに白星は23年ぶりだ。前半戦終盤に迷い込んだ8連敗中の沈んでいた空気は、もうない。台風7号が過ぎ去った快晴の下「六甲おろし」の大合唱が鳴り響く。首位巨人とはまだ5ゲーム差があるが、こんな試合ができれば抜き返すことも不可能ではない。猛虎の進撃第2章は力強く幕を開けた。 桧山(3回の中前タイムリーに)「やや外角のストレート。もう1点もう1点と強い気持ちを抱きながら、打席に入った。カウント(0−2)もよかったし、思い切ってスイングしただけだよ」
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