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屈辱…12失点3連敗に星野監督“大噴火”
ついに怒った、ついにキレた。阪神は今季ワーストの12失点で巨人に大敗した。星野仙一監督(53)はふがいない敗戦に試合後、灰皿を蹴り、声を荒げた。ぺナントレース区切りの70試合を戦ったが貯金も再び1に減り消滅のピンチ。阪神はこのままV戦線から後退してしまうのか。 カメラマンに「もうやめい、いい加減にせんかい」我慢の限界だった。必死に抑えていた感情は制御不能に陥った。大敗直後のベンチ裏にガシャン! とすさまじい音がとどろく。星野監督が思い切り蹴飛ばした灰皿が倒れたごう音だった。それでも闘将の怒りは収まらない。フラッシュを浴びせるカメラマンを「もうやめ! いいかげんにせんか!」と一喝。チームバスに乗り込むと座席に思い切り帽子を叩きつけた。「ウォー!」。言葉にならない悲しい叫び声が車中に響いた。 今季最大の屈辱を味わわされた。0―4から7回に浜中の12号アーチ、今岡の適時二塁打でようやく2点差に迫った。が、8回裏、3番手の福原が大炎上した。先頭打者の清水に浴びた1発が惨劇の始まり。1死後、高橋由に右前打を浴び四球、四球で満塁。川相を三振に打ち取りながら仁志に走者一掃の二塁打を浴びた。村田に死球、代打斉藤にも中前に弾き返されKO。代わった橋本も3連打され、1 イニング 今季最多の8失点。トータル12失点も今季最多を記録した。 止まらない投壊現象を見つめながら星野監督は氷のように固まっていた。ベンチで足を組み動かない。見つめる視線も氷のように冷たかった。屈辱にじっと耐えていた。記者の前でも「少し追いかけたと思ったら…はあ、アホらしなるわ」と笑みさえ浮かべた。だが煮えくり返るような怒りは抑えようもなく大噴火した。 宿敵巨人を逃げさせるわけにはいかないと臨んだ直接対決だった。3タテを狙っていたのがまさかの連敗。しかもこの日はまざまざと違いを見せつけられた。阪神は2、9回を除き毎回安打を放ちチャンスを作りながら、ものにしたのは7回だけ。一方、巨人はビッグイニングとなった3回と8回以外はチャンスらしいチャンスもなかった。安打数も巨人の13本に対し阪神9本。10点もの大差はまさに決定力の違いだった。 この日がシーズン折り返しの70試合目だった。節目の試合で惨敗を喫し貯金は1となった。3年前、野村阪神1年目の36勝34敗をも下回る現実…。この日朝、星野監督は「順位はまだ関係ない。それより貯金。貯金があれば上位の成績に選手は左右されることはない」と話していた。残りわずかとなった貯金を少しでも積み重ね、後半戦に希望をつなげる。巨人にメッタ打ちにあったままでは終われない。
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