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ムーア抹消…球宴も辞退へ ムーアが勝ち運に見放された。7回途中まで巨人打線に許したのはたった3安打。佐藤投手コーチも「球はきていたし上デキだよ」と評価した。だが自ら出した四球、そして片岡のエラーが憎らしいほど失点につながった。ムーアの粘投にこたえる打線の援護も得られない。5月31日ヤクルト戦で6勝目を挙げて以来の白星は、またもスーッと逃げていった。 消したいイヤな記憶をまた呼び起こしてしまった。東京ドーム、巨人戦の登板は5月11日以来だった。その試合、4―3とリードした6回に悪夢を経験した。捕手浅井の打撃妨害に始まり浅井の送球エラー、そして遊撃手藤本のエラーとミスが重なり一挙4失点で逆転負けを食らった。この日の悪夢は5回。簡単に2死をとり清水も三塁ゴロに打ち取った、はずだった。だが片岡が打球を弾くエラー。気落ちしたところで二岡、高橋由に連打を浴び勝ち越し点を奪われた。 「エラー? 味方の選手に何も言うことはない。みんなよくやっている」とムーアはかばう。だが5四球を出しながら145キロ前後の直球にスライダー、チェンジアップを巧みに織り交ぜ重量打線を封じていた。最後も7回2死後、二岡に初球を投じた直後に左ひと差し指のマメがつぶれて皮がめくれ、マウンドを去るアクシデント。振り返れば不運の連続だった。 楽しみにしていた球宴出場も絶望的となった。ただ逆転の発想でいけば、オールスター休みを利用して完ぺきにケガを治し、後半戦に備えられる。巨人追撃には欠かせない左腕。ひと息入れて不運に別れを告げる。
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