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7連敗に仙さん「トンネル自分で掘ってる」
祈りのこもった歓声がまたも悲鳴に、そしてため息に変わった。最高の見せ場が訪れた最終回。2死三塁で代打八木が打席に立つ。だが「代打の神様」でも打破できない重苦しさがあった。横浜三浦に完投を許す空振りの三振。ドロ沼の連敗は7に伸び、最大12あった貯金は2に減少した。「トンネルが長い? トンネルもクソもないこんなもん! 自分たちでトンネルを掘っとるんだ!」。同じパターンの惜敗続きに星野監督の怒りは爆発した。 先制点で勝負を決められた。10勝2敗と得意にしていた横浜戦、しかもエース井川をたてても悪い流れは断ち切れない。初回、先頭打者の石井琢をカウント2―0と追い込みながらスーッと真ん中に入った変化球を中前に運ばれた。「ボール要求だったけど井川の足が引っかかったんじゃないか。それで甘く入った」と矢野は言った。この1打をきっかけにピンチは広がりロドリゲスに痛恨の2点適時打を浴びた。失ったのはこの2点だけ。だがこれが今の阪神には最後まで重くのしかかった。 2回以降は満点投球だった。だが星野監督はあえて井川を厳しく責めた。「先に点を取られて重苦しくしている。向こうもエースが投げているんだからうちのエースも考えて投げないかん。いつも追いかけてるじゃないか。追いかけられないかん」。6月に入って15試合中11試合で先制点を奪われ、そのすべてを落としている。連敗ストップの期待を託したエースだからこそ星野監督の怒りは簡単に失点した井川に向いた。 完封で8勝目を挙げた6日の広島戦を最後に白星から見放された井川は試合後、40分も大阪ドームのウエート室に閉じこもった。厳しい表情で姿を現すと「次頑張ります。次頑張ればいいんです。次結果出します」と呪文のように繰り返した。エースも救えなかった連敗地獄。25日夜に開いた決起集会で選手会長の桧山が言った「もっと自信を持っていこう」。この言葉をグラウンドで実践するしかない。
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