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新3番・今岡が首位打者に浮上

 うつむき加減でバスに乗り込むナインの中、今岡だけが目をギラつかせていた。「去年までみじめな思いをしてきた。こんなの屁(へ)でもない」。吐き捨てた言葉に希望の光が残っていた。

 5月3日広島戦から座り続けた1番から打順は3番に変わった。好調なバットに、田淵チーフ打撃コーチが「早い回に点がとりたい。今岡の前に走者を置いて、ポイントゲッターにしたい」と期待を託したのだ。今岡も「1、2番の役目は同じだが、3番は違う」とその意味を理解していた。

 しかし初回は期待を裏切ってしまう。1番浜中が作った1死三塁のチャンスで、空振り三振。それでも試合が終わるまでにばん回した。6回2死から右翼にエンタイトルの二塁打で出塁。同点のホームを踏んだ。8回にも得点には結びつかなかったが、今季27本目の二塁打を放った。「チャンスで打てなかった? そうですね」。ポイントゲッターにはなれなかったが、チャンスメーカーで最低限の仕事は果たした。

 4打数2安打で打率は3割4分8厘に上昇。桧山、中日福留を抜き、首位打者に立った。泥沼の4連敗だが、今後も今岡のバットに期待するしかない。

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