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八木同点打も一瞬 しぶとく、三遊間を破った。八木の放ったゴロは、レフト前へと抜けた。二走平下が笑顔で同点のホームを駆け抜ける。絶好調黒田の前に絶望的な2点差をつけられていた8回、代打の神様・八木がいったんは虎を生き返らせた。今岡の適時打で1点差とし、なおも2死一、二塁の場面。あきらめない精神をベテランが身を持って示した。 「後ろにつなぐことしか考えてなかった」。7回まで3安打だった打線が、8回だけで黒田に3安打を浴びせた。押せ押せムードの中、上坂の代打で登場。ベテランらしい集中力で、仕事を果たした。6月に入ってからの代打成績は5度の機会で4打数2安打3打点。通算でも18打数6安打7打点とした。が、結局この回は同点どまり。すぐ裏に再び勝ち越され「もう1つ流れが来ていれば…」と唇をかんだ。 八木の脳裏には優勝を争いながら2位に終わった92年シーズンがよぎる。「あの年は投手陣が引っ張ってくれた。でも今年は、取り返して勝つ試合がある」。若手の成長に目を細め、八木も確かに大目標を見据える。が、チームは6月に入って3勝8敗。この日の敗戦で3連敗と勢いに陰りが見え始めた。「きっかけは勝つことでしか作れない。誰が打ったっていいんだ」。苦境を打ち破ろうという一丸の輪で、八木はひと振りにかける。 田淵コーチの目 (3連敗について)「最後まであきらめないというのはいつもどおりだが、仕掛けが遅かった。バッターには、気持ちを切らさないようにやる」
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