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アリアス救った延長D倒!!トラ首位 4番のバットが連敗を止めた。延長10回、アリアスが決勝タイムリー。待望の1点を刻んだ。ムーアのピッチングも素晴らしかった。一丸野球で連敗脱出。星野阪神はやはりズルズルとはいかない。
暗雲を突き破るように、アリアスの打球が三塁手の頭上を越えた。「フェアになってくれ!」。左翼線で弾んだ瞬間、歓声は最高潮に達した。一走藤本は加速度を上げて、二塁、三塁を蹴る。アリアスは打球方向を目で追いながら、ホームをちらり。藤本の生還を確認し、二塁ベース上で誇らしげに手をたたいた。延長10回、0―0の均衡を破ったのは主砲のバット。4連敗中の重苦しかったムードも、一気に吹き飛ばした。 作ったチャンスの数だけ雰囲気は重くなっていた。10回も、ヒットで出た藤本を、続く片岡が三振で進められない。1死一塁。「またダメか…」。左翼席の虎党もタメ息をこぼした。しかし、打席のアリアスだけは違った。「いつも言ってるだろ。絶対にあきらめないんだ」。山本昌の内角スライダー。「ずっとインサイドを攻められてたから」。狙いすまして引っ張った。 「ムーアがいいピッチングをしていた。とにかく勝たせてやりたい、勝ちたいムードがチームにあった」。先発ムーアが8回まで無失点の好投を見せた。負けるわけにはいかないというナイン全員の思いを、アリアスがバットに乗せた。 千葉遠征中だった6月1日、ホワイト、バルデスを含めた外国人4選手は、映画に出かけていた。デーゲーム終了後、呼びかけたのはアリアスだった。歩んできた境遇はそれぞれ違う。しかし、今はタテジマのもと、ともに戦う仲間。「外国人選手の仲がいいチームは、強いもんだよ」。島野ヘッドコーチが目を細めて話した時もあった。ムーアが投げて、アリアスが決める。そしてバルデスが締める。助っ人パワーの結集で、連敗をストップした。 「何でもストップしたらいいやないか」。星野監督にも久々に笑顔が戻った。6月攻勢は思わぬ4連敗でつまづいた。しかし、再び加速のつく勝利。「うまくいかない時もある。でも、この勝利は大きい」。アリアスの雄たけびが、名古屋の夜に響いた。
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