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藪どうした…今季最短4回KO
うつむき、肩を落として背番号4はベンチに駆け戻った。5回表、先頭の緒方に二塁打を浴びた。この時点で9本目の被安打に、星野監督の我慢も限界点を超えた。4回 0/3 。藪にとって今季最短KO。2連敗中だった右のエースが信頼回復をかけた登板は、最悪の幕切れとなった。 藪の降板後、チームが同点に追いつき黒星こそ消えた。だが8回に中継ぎ陣がつかまり、守乱も重なって一挙6失点。なかば自滅の責任を、先発の仕事を果たせなかった藪が背負った。試合後、藪は何を聞かれても口を固く閉ざした。目を充血させた険しい表情が悔しさを代弁していた。 星野監督もあえて藪を厳しく責めた。「ピリッとしませんな。逆転したのにもったいない。もうちょっと頑張ってたら(打線が)ひっくり返してくれたのに。あいつにはいつももったいないと言ってるけどな」。 3回に2―1と逆転した直後の4回。2死二塁から最初の打席で先制タイムリーを浴びた福地にまたも右前へ運ばれ同点にされた。「全体的に(外に)寄っていたな」という佐藤投手コーチの言葉通り、外側に頼った単調な投球で2回、4回といずれも3連打された。5月21日の巨人戦も完封ペースが一転、8回に四球をはさんで4連打を浴び逆転され敗戦投手になった。修正されない工夫のなさから、いつもは先発に託す星野監督も早めの継投を決断した。 貯金加算を狙った「虎のフラット3」が崩壊した。井川、ムーア、藪の3本柱を同一カードで初めてつぎ込み、1勝2敗は手痛い誤算だ。井川こそ完封と仕事を果たしたがムーア、藪を立てていずれも9失点では勢いもしぼんでしまう。星野監督も「きのうの投手(ムーア)と一緒や。これじゃ勢いはつかへん」と険しい表情で言った。5万3000人の後押しも届かず、甲子園のデーゲームは4連敗(今季通算1勝5敗)。嫌なデータを継続させた6月は、試練のスタートとなった。
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