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9失点ムーア「俺が悪かった」
来日最短5回途中11安打KO試合後のロッカーで、ムーアはナインに頭を下げていた。「俺が悪かった」。言い訳のしようがない5回途中、9失点KO。責任感の強い助っ人は、敗戦を独りで背負い込んでいた。 プレーボールからわずか1分足らず。3球目の133キロストレートを左翼席へ運ばれた。初回、先頭打者・町田にいきなり被弾。常時140キロを超えるはずの直球は、明らかにキレを失っていた。2死後、金本、緒方、前田に3連打を浴びてさらに2点。続く2回にも1失点。助っ人左腕は乱れに乱れた。 「ストレートが有効に使えず、チェンジアップに頼ってしまった」。ムーアはうなだれた。味方の援護でいったんは振り出しに戻った。しかし、5回に再び背信。ディアス、金本に連打を許し、四球を挟んで、前田、新井に連続適時打。たまらずベンチから、交代が告げられた。来日最短の4回 0/3 でKO。11安打を浴び、自己最多の9失点。惨たんたる結果に、4万5000観衆も目を覆うしかなかった。 女房役・矢野も助けきれなかった。「真っすぐに力がなかった。その分、変化球に狙いを絞られた。気持ちの面で何とかしようというのはあったけど…」。気迫はミットに伝わっていた。が、肝心のストレートが走ってこない。最速が139キロでは、最大の武器・SSS(スーパー・シークレット・スライダー)も威力は半減。ムーアにとって、今季4敗目は最も苦い黒星となった。 変則日程の6月、先発の柱として自身にかかる期待を、ムーアはもちろん感じていた。だからこそ乱調をナインにわびた。もちろん、その助っ人の気持ちは全員が理解した。「信頼が揺らぐことはないよ」。選手会長・桧山のひと言で、ムーアはまた前を向くことができた。「これを乗り切って、また新たにやっていきたい」。すぐに訪れるリベンジ登板を、グッと見据えた。
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