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横田が414日ぶり“苦労星” 心地よい緊張感がベンチの横田を包んだ。9回裏、リードは4点。少し前かがみに座り、じっと戦況を見守る。マウンドの金沢が度会を三ゴロに打ちとった瞬間、横田が414日ぶりの勝利を手にした。初回いきなり3点を失ったものの、その後は立ち直って5回 2/3 を4安打3失点。移籍後の初登板を勝利で飾った。「いろいろなことがあったんで…。もう最高です」。横田コールを全身に受けてのヒーローインタビュー。細い目をさらに細めて喜びを表現した。 「僕は2度死んだようなもんですから」。00年オフには右肩痛が原因で西武を自由契約になった。テスト入団したロッテでも、腰痛を起こして1年で解雇。そして咋オフ、阪神にテスト合格。「ろうそくの火が燃え尽きるように最後までがんばりたい」。悲壮な決意で臨んだシーズンだった。1月初め、寒風が吹く鳴尾浜。誰もいないグラウンドで1人黙々とネットピッチングを繰り返した。「こうしてボールを投げられることがうれしいんです」。野球ができる。それが幸せだった。星野の故障で急きょ1軍合流。この日登録即先発で結果を出した。 くしくも千葉マリンは、昨年4月13日、ロッテに移籍後、初先発で勝利を飾った球場。だがその後は結局1勝もできなかった。「今年はそうならないようにがんばります」。苦労人は力強く再スタートを誓っていた。
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