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緊急スタメン八木がV撃3ラン 神様のひと振りで30勝到達だ。矢野、ホワイトが故障でスタメンから外れる苦しいメンバー構成。ヒーローは代打の神様、八木だった。初回、クリーンアップの3連打で先制した直後、6番一塁でスタメン出場の八木が左翼へ2号3ラン。この1発が効いて4連勝だ。星野監督が「イースタンとウエスタンの試合みたい」と苦笑いするメンバーで逃げ切り、貯金は今季最多の12。広島に敗れた2位巨人との差は1.5に広がった。
6番ファーストゆるやかな海風を、八木のアーチが突き抜けた。初回、センターからホームへ吹く3メートルの逆風に向かい、打球は左翼席まで届いた。「風があるからどうかなと思ったんだけどね」。千葉マリン特有の強風は収まっていた。初回、2死から浜中、アリアス、桧山の3連打で1点を先制した直後、ベテラン八木が2号3ランをたたき込んだ。 昨年の10月7日広島戦以来、今季初めてのスタメン出場。八木はチームのために燃えていた。「ケガ人がいるから、みんなでカバーしないとね」。この日のスタメン9人のうち、開幕オーダーに名を連ねていたのは今岡、アリアス、桧山の3人だけ。相次ぐ負傷離脱に加え、この日も矢野、ホワイトが欠場する危機を八木が救った。初回の3ランに続き、3回に中前打、6回にも右前打と4打数3安打。昨年4月6日横浜戦以来の猛打賞で勝利に貢献した。 「向こう(ヤクルト)もこっちも、イースタンとウエスタンが入り交じってやってたな」。球場を引き揚げる際、星野監督はスコアボードを見て苦笑した。ヤクルトも故障で主力を欠き、いわば“代役”同士の戦いだった。初回に4点を先制しながら、すぐ裏に失策、捕逸、暴投がからんで3失点。4回に3点を奪い返して試合を決定づけたが、それとて相手失策と、ゲーム開始時の2倍以上に強くなった“神風”によるポテンヒット2本がからんだ得点。手放しでは喜べなかった。 「3ランは効いたな。でも、守備ではワンバウンド送球をそらしたり、ゴロを弾いたり…。そういうのが3(失)点につながる。きちっとやっとかんとな」。指揮官は打の殊勲者・八木をも、引き締めさせた。それはもちろん、先の長いシーズンを見越してのこと。「横田で、浅井で勝った。高波もいい仕事をした。そういう意味では大きい(勝利)」。ミスもあったが、勝利への意志はナイン全員に浸透していた。開幕7連勝以来の4連勝で、貯金は今季最多、日本一に輝いた85年以来の「12」。猛虎の進撃は、そう簡単に止まらない。
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