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阪神のバスに中日職員“乱入” 星野仙一監督(55)が怒りの大噴火だ。26日、中日戦(ナゴヤドーム)終了後に中日球団の企画事業部員がゲーム中の乱闘未遂となった場面について帰途につく阪神のバスを止め、事情説明を求めた。これに星野監督の怒りが爆発した。阪神側の抗議に中日側も謝罪し、とりあえずは一件落着したが、両チームの因縁バトルは思わぬ「場外乱闘」に発展した。 バスが揺れるほどの怒声が響いた。声の主は顔を真っ赤にさせた星野監督、直立不動で固まったのは中日の球団職員だった。企画事業部の山本哲也氏(34)は乱闘寸前の騒ぎについて帰途につく阪神星野監督に事情説明を求めにきた。阪神のバスに乗り込み「試合を止めた原因は矢野さんにあるのではないか」と星野監督に問いかける。その瞬間、星野監督の怒りが爆発した。 山本氏「ファンから抗議の電話への対応が大変なんです」 星野監督「それが仕事じゃないのか」 山本氏「試合を止めたのは矢野さんではないか。自分は一野球ファンとして来ました」 星野監督「一野球ファンがバスに乗り込んでそんなこと言うんか! 何を言うとるんや! こんなやつこづいたれ!」 ホームチームの球団職員がビジターチームのバスを止め、ゲーム中の出来事の事情説明を求めるなど前代未聞。古巣からの考えられない行動に星野監督の怒りは一気に爆発。すさまじい形相で怒鳴りつけた。田淵チーフ打撃コーチは顔を青ざめて駆け寄り、慌てて止めに入った。 発端は9回表無死一塁の場面で起きた「乱闘未遂事件」だった。1球目を矢野がセーフティーバントの構えから見逃してストライク。そのとき、中日捕手の柳沢が「5点差もあってセーフティーバントか」とつぶやいた。これに矢野が「うちの作戦をとやかく言われる筋合いはない」と反応。「矢野さん、これはひとり言ですから聞き流して下さい」とやり合う間に参戦したゴメスが矢野の胸を手で突き、両軍ベンチから全員が飛び出す事態へと発展した。星野監督も駆け出して中日の佐々木打撃コーチとやり合う場面もあったが、ベンチに戻るときは笑みを浮かべ試合後も「興奮なんてせえへん。盛り上げるとかの問題じゃないわ」と笑い飛ばしていた。 これを山本氏は「原因は矢野さんがなかなかプレーしなかったことにあるのではないか。ファンから電話がかかってくる。今のままじゃ説明できない」と考え阪神ナインが乗るバスへ走ったという。騒動後、阪神側は上田管理部長が電話で抗議。中日の伊藤球団代表が「失礼きわまりないです。大変申し訳ありませんでした」と謝罪。山本氏にも事情聴取した上で厳重注意。とりあえず事は収まった。だがこの「場外バトル」は因縁対決に新たな火種をくすぶらせた。 中日柳沢「全然、怒る場面じゃないんじゃないかなって思います。『5点差の9回にセーフティー(バント)か』って、独り言を言っただけ。矢野さんには『独り言だから聞き流して下さい』と言ったんですけど。星野さんも『ウチの作戦だから、何で言われなアカンのや』って言ってたけど、去年は同じことされてた時には怒ってたと思うんでビックリしました」 中日伊藤球団代表(山本企画事業部員の“乱入”について)「山本君には話を聞いた。彼は『阪神の矢野選手がなかなかプレーしようとしなかったので、その理由を明日(27日)以降、ファンに電話で説明できるようにと、試合後にまず審判控え室に行き、そして阪神のバスへと向かった』と言っていた。一職員のすることではない。阪神球団に対して失礼極まりない行動だった。騒動の理由を解明するのであれば、まず自分が所属するチームに聞くのが筋だろう。今のところ、当人への処罰は考えていない。厳重注意をした。阪神の上田さんには電話で大変ご迷惑をおかけしましたことをお詫びしますと申し上げた。星野監督には後ほど直接電話させていただくつもりだ」
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