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関本V撃プロ1号に「夢みたい」 関本健太郎内野手(23)に6年目の初アーチが飛び出した。4番アリアスには2試合連続の14号3ラン。売り出し中の中日朝倉をこの2発でKO。2戦連続完封で3連勝、首位巨人を0.5差で追走だ。あわや乱闘にゲーム後、星野監督が激怒するハプニングも発生した因縁バトルは、猛虎圧勝に終わった。
記念の感触を忘れるほど、全力疾走で一塁ベースを蹴った。関本自身が「フェンス直撃だろう」と思った打球は、虎党で埋め尽くされた左翼席に飛び込んだ。レフトのブレットが動いていないのを確認して、関本はスピードダウン。先頭で打席に入った3回、カウント2―0から朝倉のフォークをすくい上げた。115メートルの放物線を描いた打球は、記念すべきプロ入り初本塁打。「感触? 夢のようなんで、わかんないっす」。興奮を隠せないヒーローの姿は、ナインにもファンにも新鮮だった。 勝利に貢献する貴重な先制弾だった。勢いに乗った関本は、7回にも右中間へ二塁打。9回には左前打を放ち4打数3安打。自身2度目の猛打賞で、初アーチを彩った。同期生・浜中とともに未来の大砲と期待される逸材。7日の1軍登録から20日目で飛び出した1発に、田淵チーフ打撃コーチも「なんで言ったことを簡単に吸収できるのかな」と驚きの表情で祝福した。 悔しくて眠れなかった日もあった。22日の巨人戦(甲子園)、1点を追う9回裏無死一、二塁でバントを失敗した。逆転の好機をつぶし、結局は敗戦。試合後、普段から仲のいい先輩・福原が夕食に誘ってくれた。「俺はもっと失敗してるぞ」という言葉に、少しは気が楽になった。が、その夜はなかなか寝付けなかった。気がつけば、新聞配達のバイクの音が聞こえていた。翌日から、島野ヘッドコーチとともにバント特訓。1つのミスで、関本はまたひと回り成長するきっかけをつかんだ。 今年の正月、奈良県の実家には久しぶりに明るい関本がいた。「今年はきれいな体でキャンプに入れる」。一昨年は自主トレ中に右足首を脱臼した。昨年は右肩の手術に踏み切るか、迷っていた。期待を感じながら満足にプレーできない状況に、ふさぎこむ時期もあった。が、今年は充実のキャンプを送り、1軍から声もかかった。「このチャンスをつかまないと」。初本塁打に興奮するのも無理はなかった。 「野球が楽しくて仕方ない感じやな」。星野監督も日々、成長を示す関本の姿に目を細める。若虎の一打でチームも活気づき、中日に連勝。貯金は「9」。猛虎の進撃はまだまだ続く。
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