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星野監督が決断「矢野G戦昇格」
阪神が再び首位から陥落した。星野監督の教え子だった朝倉に抑えられ、ゴメスには手痛い一発を打たれて中日戦に連敗。快勝した巨人に抜かれて2位に転落した。しかし後ろばかり振り返っているわけにはいかない。21日から甲子園で巨人3連戦が始まる。矢野輝弘捕手(33)を20日の練習から1軍に合流させて首位決戦に備える。正捕手復帰で悪い流れを断ち切ってみせる。 悪い流れ断つ救世主や
甲子園を包んだのはこの日も悲鳴とため息だった。ホームが遠い。チャンスを作っても拙攻の連続。やるせない敗戦で甲子園5連敗、8勝9敗とホームでは「借金生活」に突入した。「きのう、きょうと昔のタイガースを見ているようやな」。星野監督は苦々しい思いをこう表現した。 流れは何度も阪神に向いた。初回、先頭の今岡が右中間へ二塁打を放つが2番坪井が送りバント失敗。4回は先頭打者アリアスの二塁打から関本が同点適時打と得点につなげた。だが1点勝ち越された後の7回、無死一、二塁の絶好のチャンスも坪井のバントは捕手の前に転がり、二塁走者が三塁で封殺された。 「基本的なことをきちっとやらなかったら流れはこっちにこんからね」。星野監督の言葉通りだった。5回2死三塁ではアリアスの三塁線の鋭い打球が中日・立浪に好捕された。7回2死満塁も頼みの桧山が三振に倒れた。そしてチャンスを逃がした後にことごとく失点。強い阪神を楽しみに来た4万8000人のファンにとっては「白昼の悪夢」が繰り広げられた。 苦心のオーダー編成でこの日は浜中を6番に下げ、ホワイトを3番に上げた。今季39試合で23通り目の打線は期待のホワイトが4打席連続三振と流れを断ち切る皮肉な結果。残塁11の拙攻に田淵チーフ打撃コーチは「オレの責任だ」とうなだれた。 試合後、星野監督は選手を集めたミーティングでゲキを飛ばした。「ミスが多い! こんな野球をやっていたら昔のタイガースに戻ってしまう。もっと貯金を増やして頑張っていこう。もう1度、今までやってきたことをしっかりやろうやないか」。夜の試合で巨人が勝ち1週間ぶりに首位から陥落した。「このまま沈むな」という熱い言葉がロッカー室に響いた。 21日から追う立場で巨人との首位攻防戦を迎える。そこには悪い流れを断ち切れる男が帰ってくる。左肩鎖関節脱きゅうで戦列を離れていた正捕手・矢野の1軍昇格が決まった。4月前半の快進撃を支えた「扇のかなめ」が明るいムードを運んでくるのは間違いない。田淵コーチも「矢野がいると安心感が違う」と期待を込めた。 イヤな連敗の後に巨人戦は逆に「特効薬」になるかもしれない。「ビタミン、ミネラルが豊富なチーム」と星野監督が表現してきた宿敵を叩けば、必ず元気を取り戻せる。1勝2敗と負け越した東京ドームの借りも返さなければならない伝統の一戦。「もう1回、引き締めないとね」。星野監督は先頭に立って気合を込めた。 <写真=満員ファンに顔向けできん!! 敗戦濃厚な8回、選手交代を告げた後、悔し紛れにベンチ前のラバーを蹴っ飛ばす星野監督。右は関本、中央は島野コーチ>
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