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阪神連勝!!首位守った!!藪5勝 藪、投げた、打った、首位守った! 復活の右腕が7回途中まで1失点、バットでもタイムリーを放つなど5勝目。締めてはバルデスがセ・パ両リーグ最速の10セーブ目をマークした。すっかりお得意さまの「横浜銀行」は、これで対戦成績が7勝1敗。このままVロードを大行進だ。
4回打ってもタイムリー、7回アクシデント降板も軽傷
右手中指は内出血していた。周囲が心配そうに見守る中、藪は応急処置だけでマウンドへ戻ろうとした。「大丈夫です。投げられます」。エースのプライドが痛みを超越した。「どっちに転ぶかわからないゲームだったから」。4―1と3点リードの7回、先頭グランの投ゴロ(記録は安打)を右手に当てた。しびれはひどかった。しかし、中途半端な降板は自身が許さなかった。その時点で、止められるのはチームでただ1人だった。「無理するな! 先は長い」。星野監督の声がベンチ裏に響いた。 降板まではほぼ完ぺきな内容だった。初回から直球は142キロを計測。右打者にはシュート、左打者にはカットボールと内角を有効に活用。「ブルペンから調子が良かったからね」。5回、わずかに乱れて1失点したが、6回 0/3 で4安打。打っても3回には四球で出塁して先制のホームイン。4回には適時打も放った。無念の降板となったが、責任は十分すぎるほど果たした。 エースの胸には、星野監督への感謝があった。横浜入りした13日、バッテリー陣16人は、中華街で「決起集会」を行った。資金は指揮官のポケットマネー。11日、12日と巨人に打ち込まれた投手陣の奮起を、監督が提案した。「恩返しをしないとね」。藪は個人的にも恩があった。4月30日中日戦の完封勝利後、監督室に呼ばれた。「祐基子夫人に」とネックレスを渡されていた。最大の感謝はグラウンドでの結果だ。藪は今季5勝目で、最高のお礼をしてみせた。 続投にストップをかけた星野監督は、もちろん藪の投球と心意気に納得していた。ただ、試合後はあえて「右手(に当てるの)はイカン」と苦言。まだ先の長いシーズンで、藪を欠くわけにはいかない。すべての面に細心の注意を促した。 奇しくもこの日、東京では野村前監督の会見が行われていた。「藪? 彼らの活躍を見ていると裏切られた思いがする」。昨季0勝の藪に、前監督のボヤキが飛んでいた。伝え聞いた藪は「コメントできない」とだけポツリ。2月の安芸キャンプで「過去は過去。これから先だけ」と話した背番号「4」に、昨年を振り返る必要はない。星野監督を胴上げするまで、藪は投げ続ける。 <写真=3回表無死一、二塁、坪井の送りバントで二塁走者藪は三塁へ豪快に滑り込む>
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