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4安打桧山374.首位打者だ 根元からポキリと折れたバットを握り締め、桧山は打球を目で追った。白球は勢いを失わずに遊撃手を超えて人工芝に弾んだ。「リードされたいやな流れを断ち切りたかった。ミーティングでも3回までに点を取ると言っていたのでね」。初回の1失点を追った3回表のチャンスで、頼れる5番が決めた。2死一、三塁からの中前適時打で試合を振り出しに戻した。 罪滅ぼしのタイムリーでもあった。2回無死一、二塁の二塁走者で浜中のバント失敗に帰塁が遅れ、タッチアウトになっていた。「あのミスもあったから、よけい打ちたかった」。前回対戦(4月19日)で9回無得点に抑えられた巨人桑田を攻略する同点打で、失敗を帳消しにした。 振ればヒットの感がある。2回の第1打席では先頭打者で桑田のカーブを右前に運んだ。連続ヒットを15試合にあっさり伸ばしたのはほんの小手調べだ。3回のチャンスではカウント0―2とボールを選び「ストライクゾーンをすこし上に上げて積極的に向かっていった」。落ちきらないフォークに、バットを折りながらも振りぬいてヒットゾーンに飛ばした。 6回にアリアスの決勝2ランが飛び出した直後も、代わったばかりの左腕前田から中前打を放つ。これで2戦連続、今季4度目の猛打賞だ。8回にも左腕石川から右翼線に運ぶ二塁打でダメ押しのきっかけを作った。5打数4安打で打率を3割7分4厘にジャンプアップ、3人まとめて抜き去って首位打者に踊り出た。 「1打席ずつ集中しているのがいい。開幕カードを思い出した? 巨人が相手だからよけいにね」。 連続安打の始まりも、燃える巨人戦(4月20日甲子園)だった。「初めはそんなに調子はよくなかった」と振り返る。本拠地の伝統の一戦でつかんだ勢いは衰えを知らない。「今? もちろん悪くないよ」。そう笑う桧山から、真のたくましさがあふれている。
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