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藪痛い初黒星…最後はペタにやられた 藪はぼう然と左中間スタンドを見つめた。低空ライナーの打球がその向こうに消えた。8回裏に同点に追いついて大盛り上がりの甲子園が、わずか3分後にシンと静まり返った。9回先頭のペタジーニに決勝ソロを放り込まれた。 無傷の4連勝でチームを引っ張った藪が初黒星だ。星野監督は右のエースの敗因を「酒気帯び」と断じた。「もったいなかったな。自分の投球に酔っていた。でも、酔っぱらってはいかん」。確かに前半は心地いいほどの快投でヤクルト打線を封じこめた。 5回まで失策の走者1人だけの無安打投球。2点の援護をもらい、自身の5連勝と対ヤクルトの連敗ストップの予感が高まった。6回先頭の三木を2―0と追い込みながら三遊間を破られる。「ポイントは先頭打者と追い込んだカウント…」と藪の脳裏にもくっきりこびりついた。この1打が単なる初安打ではなく、大暗転の序章となった。 バントで送られた三木は真中の右前打で生還した。7回には2死一、二塁からラミレスに左前に運ばれる。ホワイト―片岡の中継がわずかに乱れて同点ホームを許した。8回先頭の真中に初球を叩かれ、これが勝ち越しソロとなる。その裏の同点劇も「関本の三塁打を生かしてないわな」(星野監督)と、ペタジーニへの1球でフイになった。 防御率1位の座を明け渡し、自身対ヤクルト5連敗。「野手に申し訳ない。1つ借りができた」。4月にはなかった嫌なムードをぬぐい去るのは、藪自身しかいない。
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