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トラ悔し…桧山7号&猛打賞

 桧山のバットが止まらない。ヤクルトの反撃を浴び、星野虎はまさかの敗戦。そんな中「ひ〜やん」が先制7号2ランを含む3安打猛打賞。連続試合安打を「14」に伸ばした。対ヤクルト4連敗で20勝到達がまたもお預けとなったが、巨人も敗れて首位キープ。まだまだ虎はへこたれまへん。あす10日から東京ドームで巨人との決戦が始まる。選手会長、頼みまっせ!

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◇8日◇甲子園
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
ヤクルト

阪 神

【ヤ】藤井、(勝)石井、(S)高津―古田
【神】(敗)藪―吉本
【本】桧山7号(4回、2ラン=藤井)真中3号(8回、ソロ=藪)
ペタジーニ11号(9回、ソロ=藪)

桧山が14試合連続安打

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 逆転を信じていた。どんな形でもいい。とにかく出塁するんだ! 1点リードされて迎えた9回。マンモスに桧山コールが鳴り響く。だが3万観衆の大声援も耳に入らない。先頭で打席に入った桧山はマウンドの石井弘をにらみつけた。

 昨年の対戦では3打数ノーヒット。苦手左腕が相手でもひるむことはなかった。カウント2―2。1球ファウルの後の6球目、内角への147キロ直球を振りぬいた。打球は鈍い音を残して左前にポトリ。逆転への望みをつなぐ大きなヒット。しかし続くホワイトが高津の前に三ゴロ併殺に倒れ、ゲームは収束に向かった。逆転負けで連敗…。巨人も敗れ、首位こそ守ったが、8厘差に迫られた。だが、選手会長の桧山は敗戦のなかでも大きな光をともした。

 「勝ちたかったね。序盤にもっと点をとっていれば藪さんを楽にできたのに」。試合後の桧山に笑顔はなかったが、滑り出しは最高だった。両チーム無得点で迎えた4回。先頭の片岡が二塁打で出塁する。アリアスの遊ゴロで1死三塁。「三塁にランナーがいたので、大振りせずコンパクトに打ち返そうと思った」と言う桧山はカウント0―2、ヤクルト先発・藤井が投じた125キロのスライダーをタイミングよく振りぬいた。「無駄な動きがなくスムーズにヘッドが抜けたよ。完ぺきだった」。右中間への7号先制2ランで自身の連続試合安打を14に伸ばした。6回の第3打席でも右前打。今季3度目の猛打賞で粘るヤクルトに対抗した。

 好調には秘密があった。通常920 グラム のバットを使用する桧山だが、開幕当初は少し重めの940 グラム のものを使っていた。だが疲れを感じ始めた4月半ばからは、逆に軽めの900 グラム のものを使った。自分の体調を常に冷静にチェック。バットとの相性を考える細やかな配慮が好調を生んだ。

 注目を浴びる星野阪神の選手会長。その重圧から開幕前は体重が4キロも落ちた。だが今はもとに戻り、力強く猛虎を引っ張る。「こんな試合に勝てばチームは強くなっていくのに」。桧山は惜敗を反省した。だが、最後まであきらめない気持ちを自らのバットで存分に見せつけた。打率は4位に浮上し、得点圏打率4割3分5厘はリーグトップ。3月30日、快進撃の幕開けとなった巨人との開幕戦。先制アーチを放ったのが桧山だった。粘り強い。勝負強い。虎のリーダーがあすからの巨人との首位決戦でも先頭に立つ。

<写真=4回裏1死三塁、桧山は、右中間に先制2点本塁打を放つ>

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