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いぜん無失点、バルデスは8S

計11イニング完ぺき

 緊迫感から解き放たれた。バルデスは2度、マウンド上でジャンプした。安どの表情で駆け寄るナインを迎える。これで9戦8セーブ。11 イニング でまだ失点は許していない。虎の守護神が確実に勝利を届けてくれた。

 来日以来、最大のピンチだった。1点リードの9回裏。「ちょっと低めに集めることに苦しんでしまった」。先頭の代打浅井に左前打を浴びた。続く緒方は遊ゴロ二塁封殺に打ち取ったが、その後ボーク、暴投とバルデスらしからぬミスで2死三塁。絶体絶命の局面を招いてしまう。しかし全く動揺はなかった。「いつも低めに投げることが重要なんだ」。いつもの口癖をこの日も唱え、3番ディアスに勝負。カウント2―3から再びの暴投を恐れず、外角低めボール球となるスライダー。ディアスのバットは空を切った。

 守護神は幸運を運んでくる男だ。この3連戦の初戦(3日)に、バルデスは練習用ユニホームを忘れたホワイトに自らのモノを貸した。その日にホワイトが5打数4安打3打点の活躍。ゲンを担ぐため、すぐに洗濯。この2日間も引き続き、ホワイトは背番号「18」で練習した。バルデスは「ホワイトに『ありがとう』って言われたよ」と笑った。

 8セーブは広島小山田にと並び、リーグトップ。これで防御率、勝率の藪、勝利数、奪三振の井川と投手部門をタテジマが占拠した。それでもバルデスは「バッターが根気よく打ってくれたからね」と打線に感謝。頼れる守護神が「10」に膨らんだ貯金をガッチリ守ってくれる。

<写真=オールドスタイルのソックスで登場したバルデスは、ダイナミックなフォームで最後を締めくくった>

福原地元で雄姿

 広島出身の福原が地元で雄姿を見せた。1点リードの8回。1 イニング を無失点に抑えて守護神バルデスにつなげた。「スタンドに親戚や知り合いがいっぱい来てましたから」。最速は150キロ。「きょうはストレートがすごくよかったです」と振り返った。だが「やっぱり3人で打ち取らないとだめですよね」と新井に打たれた1本のヒットに反省も忘れなかった。

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