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井川笑顔なき5勝目 ハーラー単独トップの5勝目を手にした井川に笑顔はなかった。広島打線に3発を浴び今季ワースト6失点、最短5回でマウンドを下りた。「野手に助けられました。運がよかった」。打たれても倍返しでエースを援護した打線へ、感謝の言葉だけだった。 広島市民球場でのデーゲームにまたひとつ、イヤな記憶を刻んでしまった。昨年10月7日、唯一のデーゲーム登板だった。中日野口と争った最優秀防御率と、初の2ケタ勝利がかかった試合。だが5回6失点と炎上し、初のタイトルも栄誉も逃した。「デーゲームはイヤなイメージがあるんで…」と井川はつぶやく。この日も5回6失点。ただ、打線が白星を運んできてくれたことが救いとなった。 打線爆発の大勝で5月初白星を飾った。だがその裏側で、4月の快進撃を支えてきた投手陣のほころびも露呈した。井川の後を受けたリリーフ陣も伊藤が2本塁打を浴び、左の西川も簡単に2死をとった後に3失点。楽勝のはずのゲームに最後まで緊迫感を持たせてしまった。「出すやつ出すやつ打たれとったな。ただ投げてたらいかん。考えないかん」。星野監督の疲れた表情が、素直に喜べない大勝を象徴していた。
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