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戻った2番今岡が急降下14の0

 試合後の甲子園室内練習場に打球音が響いた。3試合、14打席ノーヒットの今岡が、坪井と並んで約30分マシンで打ち込んだ。1、2番コンビはひと言も言葉を交わさずバットを振った。

 不振の今岡を2番に下げ、1番に坪井を置いた。改造打線は4回までに7安打を重ねながら、得点を奪えなかった。「チャンスで取れないとこうなる」。田淵チーフ打撃コーチもため息だ。上位の出塁を上昇気流のクリーンアップでかえす計算が空振りした。

 初回に坪井が中前打を放つ。10試合ぶりに2番の今岡は送りバントの構えだ。その初球、今岡は打球を殺しすぎた。足元に転がる白球を捕手がすくうと、二塁―一塁と転送された。直後に3番片岡と4番アリアスが連打しただけに、痛恨の併殺打となった。

 4月快進撃の立て役者が精彩を欠く。「打てない日はあってもミスはアカン。2番ならなおさら」。今岡は無安打より、つなぎ役を果たせなかったことに腹が立っていた。

 2回と4回には7番田中が送りバントを決め、1死で得点圏の状況を作った。そこで頼みの8番吉本はいずれも空振り三振。2死で投手のバットに多くは期待できない。4回には代打八木を投入も三振。「吉本に2回チャンスがいっただろう」と田淵コーチはめぐり合わせを悔いた。

 5回以降はルーキー浅井の1安打のみでホームが遠かった。リーグトップの34本塁打と4月は出来すぎの長打力が際立った。そんな派手なアーチ攻勢がいつまでも続かないのは、選手が一番分かっている。「もうちょっと何とかしないと。こういう負けは危険」。坪井のつぶやきが、野手全員の危機感の表れだった。

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