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星野阪神ああ空回り…振り向けばGと1差 貯金10の壁は厚かった。5回には2死無走者から2点を失うなど終始中日ペース。終わってみれば毎回安打を許した完敗だった。5月初戦を落とし、振り向けば巨人が1ゲーム差に迫ってきた。だが慌てることはない。3日からの広島3連戦で最加速だ。
8安打も序盤の拙攻響いて“ゼロ敗”
甲子園にため息が充満した。スコアボードは「0」の行列。前夜(4月30日)は藪が完封でゼロ行進を演出したが、この日は猛虎打線が沈黙してゼロを並べた。チャンスは作るが、あと1本が出ない。今季2度目の完封負け。リーグNO・1の防御率を誇る投手陣は、毎回の今季最多14被安打で5失点。ゲームセットの瞬間、星野監督は表情ひとつ変えずクルリとグラウンドに背を向けた。 「チャンス? あれだけ(紀藤に)投げさせたらアカンわな。向こうはローテーション投手じゃないんやから」 指揮官がまず振り返ったのは序盤の拙攻だ。1回、1番坪井がいきなり中前打で出塁。しかし10試合ぶりに2番に入った今岡が送りバントを失敗してあっさり併殺。ガッカリした直後に今度は片岡、アリアスに連打が飛び出して一、三塁。なんともチグハグな攻撃は結局得点に結びつかない。2回には1死三塁で吉本、谷中が連続三振。4回も1死二、三塁で吉本、そして谷中の代打八木が連続三振。「(吉本に)チャンスが集中してしまったな。しかしボールを振ったらアカンわな。もっと練習せんとアカン。当てるぐらいはしてくれんとな。前進守備しとるんやから」。守備で精いっぱいの吉本だけに打てないことを責められない。ただVTRのような同じ空振り三振には、さすがの指揮官もグチをこぼした。 4月を終えて17勝8敗1分け。この日勝てば区切りの貯金2ケタ到達だったが、4度目の挑戦もまた阻まれた。なかなか超えられない高いハードル。それだけに2ケタ貯金の価値は大きいのかもしれない。99年に開幕11連勝のロケットスタートでリーグ優勝を果たした星野監督は、当時こんなコメントを残している。「貯金が10になったら定期にして、また1から増やしていくんだ。定期預金は簡単に解約できないからね」。借金が2ケタに膨らむと転落も速いが、逆に貯金は精神的余裕を生む。早く“定期”にして、貯金をしていくのが理想の展開なのだ。だから2位巨人が5連勝で1ゲーム差に迫ってきても、慌てる必要はない。 「向こう(中日)も、そろそろ勝つころやろ。あれだけええメンバーがそろってるんやから」。最後は古巣への愛情と皮肉を込めて言い放った。5月は黒星スタートとなったが、試練の9連戦は5勝4敗で勝ち越した。定期預金への挑戦は、またすぐやってくる。 <写真=4回裏阪神2死二、三塁、反撃のチャンスに代打八木は三振に倒れ悔しそうな表情を見せる。捕手谷繁>
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