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桧山V撃&2ラン!連夜のお立ち台 右翼席を埋めた黄色いメガホンが揺れる。浜風に逆らい伸びる桧山の打球を「おいで、おいで」と招くように。虎ファンの最後のひと押しを受けた打球は、右翼ポール際に消えた。桧山は右こぶしをグッと握り締めた。「あれでいけると思った。いけると思っちゃいけないんだが楽になったんは確かやな」と星野監督。完封勝利の藪も桧山と並んだお立ち台で「桧山の2ランがききました」と絶叫した。6回に飛び出した選手会長の一撃が中日へのとどめとなって突き刺さった。 「後ろにつなぐことだけを考えた。うまくためて打てた」。2日連続のお立ち台で声も弾んだ。前夜は3打席目に左翼へ技ありの5号ソロを放ち、最後4打席目もとどめのタイムリー。いい流れを持続した初回、2死一、二塁から中前へ抜ける先制打でチームを波に乗せた。この2日だけで4安打5打点。まぎれもない連勝の立役者だった。 死球7個は12球団で最も多い。得点圏打率チームトップの桧山は徹底して内角を攻められた。24日の広島戦でぶつけられたときはむかついてマウンドに走りかけた。だが、それもプラス思考に切り替えた。「相手投手も研究して打たせないようにしてる結果だから。死球をもらえば塁に出れるし塁を進めるケースだってある。自分も痛いが相手だって痛い」。この日の2ランも内角のスライダーを待ってましたとすくい上げたものだった。 チャンスに強い5番打者、そして快進撃のチームをまとめる選手会長の仕事をこなす。2日前には不振で悩んでいた片岡を誘い出し食事に出かけた。打線が奮わなかった時期は田淵チーフ打撃コーチに頼まれ、ミーティングで「もっと感情を表に出そう。秘めてちゃダメだ」と声を張り上げた。「明るく厳しく」の星野イズムを選手の先頭に立って実践してきたのが桧山だ。「打てなくても投手陣にはいつか点を取ってやると。いい感じで(野手と投手の)信頼関係ができているよ」。胸を張った選手会長が5月も、そしてその後もチームを引っ張り続ける。
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