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魅たか猛虎の10点G倒劇 星野阪神、やっぱり強い! 貧打、貧打で3連敗。ちょっぴり心配させといて、浜ちゃんの先制弾が飛び出すと、今季最多の13安打で10得点。原巨人を完膚なきまでに粉砕するとは心憎い。今季最多5万3000観衆も虎祭りにバンザイ、バンザイの大合唱だ。連敗を止め首位もガッチリ。
仙さんご機嫌「巨人は元気になるビタミン」
重苦しい空気を白球は切り裂いていった。そしてぎっしり埋まった左中間席に飲み込まれると一塁ベースを回ったところで浜中は握った右手を思い切り突き出した。14 イニング ぶりの得点だ。そして5試合ぶりとなる先制のホームを駆け抜けた。「浜中の1発が効いたな!」。星野監督、そして田淵チーフ打撃コーチが大きく両手を広げ「孝行息子」を出迎えた。 猛虎打線を長い眠りから覚ます大きな一撃だった。2回、簡単に2死をとられた後の打席。浜中は巨人上原の初球、143 キロ 高め直球を振り抜いて左中間席に運んだ。前夜は孤軍奮闘の井川を見殺しにして初の完封負けで3連敗。この日も初回、1死三塁のチャンスに片岡、ホワイトが連続三振に倒れていた。暗く沈んだ空気を浜中が振り払った。「積極果敢にいった結果です。攻めの気持ちでスイングした」。浜中が打ち上げた花火が猛虎打線「復活祭」の幕を開けた。お立ち台の今岡が言った。「きょうは浜中に勇気をもらいました!」。 ド派手だった。4回には4番ホワイトがこれも初球を左翼席に叩き込み「第2幕」を開けた。さらに1番に起用された今岡が2点適時打を放つなど打者一巡の猛攻で4点を追加。上原をKOした。6回にも片岡のタイムリーなどで4点。そしてとどめは7回、悩める大砲アリアスが右中間席に叩き込む4号アーチで今季最多得点となる2ケタに乗せた。 お祭り騒ぎの虎ファンより、踊り出したいぐらいに喜んだのが田淵コーチだった。「(前夜は)初めて眠れなかったんだ。(投手陣の)柱2人を同じようにやられるわけにはいかないから」。練習前には片岡らを呼び、好不調時を比べるビデオを見せ、片岡とアリアスに早出特打ちを命じた。そして試合前ミーティングでは片岡と選手会長の桧山に頼んだ。「こういう時はベテラン頼み。試合にかける思いをしゃべってもらえば若手がついてくるかと」。 責任を背負う田淵コーチの思いを受け止めた2人は「もっと感情を表に出そう。秘めてちゃダメだ!」と熱く訴えた。言葉は全員に響いた。無表情の今岡が初回、二塁打で出塁するとベース上でガッツポーズを繰り返した。全員が初球から積極的に打って出た。連敗中に消えていたエネルギーが悪い流れを断ち切った。 2番に固定してきた今岡を1番に置くなど今季9通り目の新打線が爆発した。「変な感じできてたからね。巨人戦だからこういう形になった。よそのチームだったらズルズルいってたと思う。巨人は元気になるきっかけをくれるビタミン豊富なチームだな」と星野監督は笑った。開幕7連勝の勢いを得た巨人戦で虎は復活のおたけびを上げた。 <写真=2回裏2死、左中間にソロ本塁打を放ち、ベンチ前でトラッキー人形をスタンドに投げ入れる浜中>
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