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先発不敗神話は続いた藪6回2失点

 藪は淡々とした表情で試合後、バスに向かった。「残念だね。まだ次があるからね」。チームの敗戦にも口調は穏やかだったが、その目は鋭く前をにらみつけていた。投手陣は今季最多の7失点。しかし悲観することはない。藪の粘りの投球がこの日最大の収穫だった。

 序盤は苦しかった。変化球の制球が悪く、中日打線に簡単に見極められた。2回。山崎、谷繁に本塁打を許した。ともにボールが先行し、ストライクを取りにいったボールを弾き返された。「序盤の失点がすべてだった」と藪本人も悔やんだ。それでも、ここから崩れない。5回裏1死満塁のピンチ。4番ゴメスをシュートで一ゴロに打ち取り、続く立浪はスライダーで三振に斬った。6回にも2安打許したが、得点は許さなかった。

 6回7安打2失点に藪も納得した。「まずまずの内容ではなかったか」。開幕から2試合連続で1失点完投。この日の投球は確かに見劣りする。しかし藪は今年1月の自主トレでこう決意表明している。「死ぬ気でやるよ。泥臭く、投げていくよ」。不調でも決して勝負は捨てなかった。背番号「4」がスマートを捨て、初めてガムシャラ投球を披露した。

 先発投手陣の「無敗神話」は続いた。7回表に2−2の同点に追いついたため、藪の初黒星は無くなった。開幕から14試合で先発投手陣の10勝0敗は変わらず。投手王国の牙城が揺らぐことはまったくない。「次、がんばるよ」。藪は前しか見ていなかった。

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