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いかん、代打ホワイト満塁に凡退

 本拠地4連勝の夢は、5万人の大きなため息とともに消えた。1点を追う最終回、2死一塁から放ったアリアスの打球は、左翼フェンス手前で失速した。2−3の逆転負け。最後まで勝利を信じて疑わなかった大観衆も、力なくメガホンを置いた。本拠地での連勝は「3」でストップ。

 先制劇は鮮やかだった。2回1死から桧山の投手強襲安打を足掛かりに、坪井、矢野と3連打で1点。さらに一、三塁から、今季初スタメン田中のスクイズで2点目を挙げた。「このチャンスを必ず生かそうと思って打席に向かった。スクイズは頭の中にあった」。内角へ来る難しいスライダーを執念で転がした。出場機会に飢えていた坪井、田中が仕事を果たし、満員の甲子園もボルテージを最高潮に高めた。

 しかし、3回以降はホームベースが遠かった。5回を除いて毎回走者を出しながら、追加点が奪えない。6回には1死一、三塁と攻め立てたが、矢野が三振。浜中四球の後の2死満塁では、とっておきの代打ホワイトが三ゴロに倒れた。「あそこで(3点目を)取っておかないと。昨日(12日)と一緒だ。あと1本が出ない」と田淵チーフ打撃コーチが、珍しく不機嫌な表情を見せた。

 星野監督も「こういうミスをすれば、こういう形になる」と、敗戦を苦い表情で振り返った。開幕から、まだわずか2度目の敗戦。しかし「リードしてただけに、もったいないな」と逆転負けを悔やんだ。

 ただ、甲子園を去るファンの列に、落胆の色はなかった。開幕12試合で10勝2敗、貯金「8」とこれ以上ないスタートを切った星野阪神。快進撃の再スタートを信じる虎党に、片岡がナインの総意を口にした。「また明日や…」。

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