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マンモスが震えた今岡サヨナラ弾

 また今岡だ! サヨナラだ! 阪神谷中−広島長谷川の両先発の好投で、0−0で迎えた9回裏。前夜(9日)に先制3ランを放っていた今岡が、左翼席へ劇的な3号サヨナラアーチをかけた。4年ぶり2度目のサヨナラ弾で連夜のヒーローになった。星野阪神はこれで開幕10試合を9勝1敗のハイペースだ。

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◇10日◇甲子園
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
広 島

阪 神
1X
【広】長谷川、(敗)玉木―西山
【神】(勝)谷中―矢野
【本】今岡3号(9回、ソロ=玉木)

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 ヘルメットを脱いで、両手を掲げた。歓喜の輪で本塁が見えない。今岡は「Vの字」のまま、その中へ飛び込んでいった。自身2度目の劇的サヨナラ弾。「最高の雰囲気の中で野球ができてます。明日も勝ちます!」。連夜のお立ち台に声が震えた。星野監督も興奮が収まらない。「もう意外性のある男とは呼ばん! ドラマを作る男だ!」。

 今岡は使命に燃えていた。両チーム無得点のまま、9回裏に突入。先頭赤星が三振に倒れ、打順が回った。カウント2−2からの6球目。131 キロ の甘いスライダーをバットに乗せた。「狙って打てませんよ。谷中さんに勝ちがついて、うれしい」。無心の打球は左翼スタンドに飛び込んだ。

 この2年間、沈黙を続けた未完の大器。「2番物語」がその素質を開花させた。オープン戦前半は1番で固定。しかし3月17日の巨人(甲子園)が転機だった。田淵コーチが2番転向をひらめいた。「赤星が塁に出れば、直球が多くなる。今岡はストレートに強い。右打者だし、走者の動きもよく見える。バントが心配? 彼の血液型はA型だよ。闘志が表に出ないと言われているけど、結果は出すタイプ」。ここから2番に座った。

 転向当初の悩みは大きかった。これを吹っ切ったのが、オマリー打撃コーチのひと言。「何を迷っている。2番が空いてるんだから、取りにいけ」。そして開幕まで今岡に後方から投げるトス打撃で徹底的に振り込ませた。「ナチュラルパワーでホームランになる。狙わなくていい」。この日の3安打は忠実に教えを守った結果だった。

<写真=ドラマを作った!9回裏1死、今岡(7)が期待に応え左翼スタンドへサヨナラホーマーを放ち歓喜の渦に飛び込んだ>


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