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今岡V弾!!星野祭りだ!!阪神8点爆勝

 甲子園初戦も虎祭りだった。今岡の2号3ランに始まり、打つわ打つわの2けた安打で8得点。恐怖の2番打者に成長した今岡が星野監督の本拠地デビュー戦で白星をプレゼントした。3万7000人の地元ファンも強い阪神をこの目で見て大満足。この勢いなら再び連勝街道を突っ走りそうだ。

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◇9日◇甲子園
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
広 島

阪 神
×
【広】(敗)横山、小林、スタニファー―西山、木村一
【神】(勝)藪―矢野
【本】今岡2号(3回、3ラン=横山)、金本1号(7回、ソロ=藪)
アリアス2号(8回、2ラン=スタニファー)

 思わずベンチから身を乗り出した。左翼ポール際、白球の行方を追う星野監督の険しい表情はすぐに「ヨッシャー!」という雄叫びとともに笑顔に変わった。視線の先には力強くベースを1周する今岡の姿が輝いていた。「今岡の3ランが効いたね。あれで藪も楽になった。抜けたカーブをうまく拾った。だからキレなかったんや」。今岡のでかい一撃は闘将を熱く興奮させた。

 先発マウンドの藪がバットで生み出したチャンスだった。3回裏1死後、藪が中越え二塁打を放ち続く赤星が三塁エラーで塁を埋めた。打席に立った今岡は静かに燃えていた。「投げている藪さんを後ろから見ていると気持ちが伝わってくる。勝ちをつけてあげたい。頑張ろうという気持ちになるんです」。藪が今季初先発した2日の横浜戦でも今岡は本塁打を含む4安打と爆発した。エースのプライドを取り戻そうと必死に投げる姿は生まれ変わろうとしている今季の自分と重なり合う。「藪さんのために打つ!」。思いが乗り移ったバットは、打球を左翼ポール際へと運んだ。

 「ゾクゾクした。何て表現したらいいのか。地に足がついていないような…。こんなの初めてです」。藪と一緒に今季初のお立ち台を射止めた今岡は声を震わせた。平日にもかかわらず3万7000人の大観衆が詰め掛けた。1球1打に大歓声が甲子園を揺らした。そんな空気に触れ、鳥肌が立った。「いい雰囲気でした。負ける気がしなかった」。球場を包む熱気に今岡は自然と乗っていた。

 星野監督も同じだった。試合後すぐに水を含みカラカラのノドを潤した。「ある意味では開幕戦より緊張したね。変な緊張感だったよ」。開幕7連勝のロケットスタートを飾り凱旋した。強い虎をこの目で見ようと集結した虎ファンの期待をその背に浴びた公式戦の甲子園デビュー。「もちろん東京ドームでも勝ちたかったが、きょうはどうしても勝ちたかった」。

 初回、広島の2番打者・東出のファウルか空振りかの判定を巡り、猛然とベンチを飛び出した。「矢野は空振りだというけど球審はファウルだと言うからしゃあない。あれも反射神経や」。6回裏、2死一、三塁の場面もベンチを駆け出し藤本に耳打ちした。「初球からいけ!」。藤本はその初球を叩いて右前へタイムリー。星野監督の攻めの姿勢が、勝利へ突き進む熱気に拍車をかけた。

 猛虎打線が5試合ぶり2ケタ10安打で今季最多の8得点を挙げ、藪が2試合連続の完投勝利。投打がバッチリかみ合う最高の形で02年「甲子園劇場」の幕を開けた。「打線が藪を盛り上げて、藪もそれにこたえたな」。星野監督はかみ締めるように言った。これで4カード続けて連戦の頭をとった。もはや勢いでは片付けられない虎の快進撃が再スタートした。


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