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頼れるホワイト、3号と超美技 虎の新助っ人は本当に頼りになる。ホワイトも攻守に大活躍だ。守っては9回2死一、三塁で城石のライナー性の打球を左翼で好捕。ウイニングボールをスタンドのファンに投げ入れるサービスを見せた。打っても8回に入来から3号本塁打。虎のタイソンは話題先行から実力派に変身した。 好捕絶賛「アイツにしかできん」仙さん
大きな体を揺らして、ホワイトが飛び込んだ。グラウンドすれすれで打球をキャッチし、そのままグルッと1回転。高々と突き上げたグローブには、しっかりとウイニング・ボールが収まっていた。2点リードの9回裏2死一、三塁。外野を抜ければ同点の危機を、虎のタイソンが救った。レフトを襲った城石の痛烈なライナーに、果敢にダイビング。チーム7つ目の白星をつかみとった。 「ボールに反応しただけだよ。その前(ラミレスの左前打)にも、飛びついて捕ってやろうと思ったくらいだから。準備はしていたよ」。届きそうなところはすべて飛び込むつもりだった。実際に、後逸を怖れずダイビング。「ナイスプレーだった。あそこで突っ込むのは勇気がいる。アイツしかできんやろ」。闘将・星野監督でさえ舌を巻く積極プレーだった。 バットでも貢献した。8回、入来からバックスクリーン左へ今季3号ソロをたたき込んだ。「初球を狙っていた」と外角の120 キロ スライダーを完ぺきにとらえた。試合を決定づける貴重なダメ押し点。「あのアグレッシブさが、いい結果を生むんや。やっぱり闘争心がないとイカンな」と、指揮官ですら連勝の勢いで忘れかけていたファイティング・スピリッツを、ホワイトが思い出させた。 開幕前から日本野球を徹底研究してきた。特に重点を置いたのは捕手分析。「和田コーチに言われたんだ。『キャッチャーを見ろ』ってね」。選球眼の良さは折り紙つきでも、変化球の多さには戸惑った。が、セNO・1捕手・古田の配球を読み切った一打に、日々の成果が表れていた。 ウイニング・ボールは黄色に彩られた左翼席に投げ込んだ。「あれだけの声援は心強い。ファンに対して何かしたいと思っていたんだ」。昨年までの鬼門$_宮に、ホワイトが開幕7連勝ボールをプレゼントした。 <写真=8回、真中の飛球に砂煙を上げてド迫力のスライディングキャッチを試みたホワイト> 一枝修平「軸足に体重残せるようになった ホワイト」 ホワイトの1発が試合を決めた。阪神は6、7回とチャンスは作るが、あと1本が出ずにモタモタしていた。流れが変わりかねない展開だったが、ホワイトがひと振りで引き戻した。パワーがあるし、ストレートにも変化球にも対応できるし、選球眼もいい。何より「打ったろう」という積極性がいい。5番ホワイトは他球団にも脅威だろう。 オープン戦の時はやや上体が突っ込み気味だったが、今は軸に体重を残して待てるようになった。大きくブレないからボールの見極めもいい。バットの軌道もダイコン斬りからレベルスイングに近づいてきた。これならヒットの延長線上でホームランになる。 投打の歯車がガッチリかみあっての開幕7連勝は素晴らしい。ただ1つ不安を挙げればアリアスだ。ホワイトとは対照的に消極的。去年38発を打ったような豪快なスイングが見られない。体を大きく開いて構えるから外角球にバットが届かない。もう少しベースに近づくなどの工夫が必要ではないか。チームに勢いがある間に修正し、復調のキッカケをつかんでほしい。(日刊スポーツ評論家)
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