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阪神、ムーアで球団タイ開幕7連勝 星野阪神が開幕7連勝を飾った。新外国人左腕、トレイ・ムーア投手(29=3Aリッチモンド)がヤクルト打線を抑えた。切れ味鋭い変化球をコーナーに散らし主砲ペタジーニを4打席4三振に仕留めるなど6安打1失点完投で2勝目だ。
128球を投げ抜いた助っ人左腕は、勢いよくチームバスに駆け込んだ。空手のポーズとともに「アイヤーッ!」と絶叫。ドッと沸き起こる笑い、歓声、拍手。球団タイ記録の開幕7連勝を祝うムーアのパフォーマンスが、明るいムードをさらに高めた。 鮮やかな快投だった。自慢のヒゲに冷や汗を浮かべたのは「投げさせてくれ」と自ら志願してマウンドに上がった最終回だけ。1点を失いなおも2死一、三塁のピンチを残したが、最後は左翼手ホワイトのダイビングキャッチに救われた。「人生2度目の完封のチャンスだったんだけどね」と苦笑した。 だがそんな危ない場面も9回2死までの投球がかすませる。「制球がよかったんで楽でした」と女房役の矢野。最速144 キロ の直球にチェンジアップ、SSS(スーパー・シークレット・スライダー)を低めに集め、ヤクルト打線に凡打の山を築かせる。特に昨季の本塁打王ペタジーニには、決め球をすべてSSSで4連続三振と完ぺきに封じた。「あの素晴らしいバッターをなあ。攻めてたからやろうな」。星野監督も、ほめるしかなかった。 ヤクルト打線を6安打1失点、9三振と抑え込んだ。バットを握っても「恐怖の9番打者」となった。3回、2点目につなげる投手強襲安打に始まり3打席連続ヒットの猛打賞。阪神投手では90年6月16日の巨人戦でキーオが記録して以来12年ぶりの快挙だ。最初の巨人戦と合わせ6打数4安打で打率はなんと6割6分7厘。「打ち過ぎて最後はバテたんじゃないか」と佐藤投手コーチがジョークを飛ばしたほどだった。 来日1年目だが、明るい性格ですっかりチームに溶け込んでいる。前夜も試合が終わる最後までベンチに残った。ナイターから翌日デーゲームで先発。試合途中で引き揚げるのが普通だが、ムーアは拒否した。「アメリカではベンチにいる全員が最後まで残って仲間を応援した。それと同じ。最後にみんなと握手がしたかったんだ」。 「投手はホンマ、コーチに感謝、感謝やな」と星野監督は目を細めた。チーム防御率0・97。井川、ムーアの両左腕を軸にした頼もしい強力投手陣が7連勝を支えてきた。「今チームは素晴らしい状態だ。これをシーズン終わりまで続けるよう頑張る。タイガースのファンは素晴らしい!」。ファンの熱狂にこたえ、ムーアは熱く叫んだ。 <写真=完投で2勝目を挙げたムーアは、ファンに向かってガッツポーズを繰り返した> 開幕7連勝は64年ぶりの球団タイ記録 ▼阪神の開幕7連勝は、38年春以来、64年ぶりの球団タイ記録。開幕から7連勝以上したのは99年中日(星野監督)が11連勝して以来、3年ぶりのべ11チーム目になる。連勝期間中の阪神は得点が24で失点が7。1試合平均は3・4得点しかなく、開幕7連勝時の得点ではこれまで最少だった54年南海の35点より11点も少ない。防御率0・97の投手陣が少ない得点を守り抜いて7連勝を達成した。ちなみに、開幕7連勝以上した過去10チームの最終順位は優勝6チーム、2位4チームで、早くも今年の阪神は2位以上が決定?
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