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井川セ界のエースだ!3安打11K

 いまや球界ナンバーワン左腕だ。阪神の井川慶投手(22)が昨年の最多勝投手、ヤクルト藤井秀悟投手(24)と投げ合い、互いに一歩も譲らない投手戦を演じた。藤井が7回で先に降りたあと、味方の援護をもらった井川は、8回を3安打無失点、11奪三振と見事な投球を披露した。上原に投げ勝った開幕巨人戦に続く2勝目。絶対的な柱に成長した井川の好投で、星野阪神は破竹の開幕6連勝を飾った。

無四球ピッチング…仙さん絶賛

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 何度も何度も帽子を取って、手を挙げた。鳴り止まない「井川コール」に、ヒーローは少し照れながら、繰り返しこたえた。勝利に飢えていた神宮の虎党は、井川の姿が通路に消えるまで叫び続けた。井川と藤井の息詰まる投げ合い。その末にあったのは、やはり強い今年の虎。鬼門≠ネど関係ない。エースの左腕が日本一軍団をねじ伏せた。

 1歩も譲らなかった。藤井の前に沈黙する味方打線を、井川が気迫の投球で盛り立てた。初回、2死二塁のピンチではペタジーニを空振り三振。終盤7回の2死二塁では、ラミレスを同じく空振り三振に仕留めた。最終回をバルデスに譲るまで、8回を投げて被安打はわずかに3本。11三振を奪う無四球ピッチングで0封し、藤井に投げ勝った。「低めに集めることだけ意識した。藤井さん? それよりも(3連戦の)アタマを取れてよかった」。

 巨人との開幕戦では上原に勝った。この日は、昨年のセ最多勝投手・藤井を倒した。虎の真のエースとして、マウンドに仁王立ちした。「落ち着いとるというか、性格やろうな」と星野監督もあきれるほどの度胸の良さ。「エース同士がっぷり組んでも負けない。大したもんや。どんどん自信を持ってくれればいい」。井川賛歌が続いた。

 昨季は9勝を挙げて躍進した。が、ヤクルト戦に限っては0勝4敗。2勝9敗1分と神宮で大きく負け越したチームと同じく、井川自身にとっても鬼門≠フ登板だった。しかし「自分で絶対に止めたくなかった」と連勝の勢いにも乗り、暗雲を突き破った。これでセ・リーグ全球団から勝利。「どこが好きとか、苦手とかがないのがエース」と指揮官も称号を与えた。

 「いいスタートを切れました」。幸先よく2勝を挙げ、まい進する井川。セ・リーグの、球界のエースとなるまで、進化は続く。

<写真=7回無死一塁、古田を三振に打ち取り叫ぶ井川>

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