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片岡も矢野も魅せた1号 片岡が移籍第1号を放った。4点リードで迎えた4回の第3打席。カウント0−1から同大の後輩・細見の甘いカーブをライトスタンドポール際へ運んだ。「後輩やから打たしてくれたんちゃうか。でも1本出てホッとしたよ」。表情は変えなくても、飛び出す冗談に喜びがにじんだ。 何としても追加点が欲しかった。「谷中が粘り強く投げていたので」。浜中、ホワイト、矢野が1発を打っていた。本来自分がやらなければいけない仕事をみんながやっている…。「俺はホームランバッターじゃないけどみんなが打ってたから乗せられたよ」。人一倍、責任感の強い片岡の闘志に火がついた。 「狙ったわけじゃないよ」というものの、計算通りの1発でもあった。ライト方向への強烈な風。2死走者なしの4点差。状況を的確に判断し思い切り引っ張った。普段は左へのヒットが目立つが、右にも大きい打球が打てることを証明した。 「俺は去年の阪神は知らないけど、いいムードで試合やってると思うよ」。快進撃を素直に喜んだ片岡。だが「最後の打席、直球を空振りして三振したのがむちゃくちゃ悔しい」と反省も忘れない。「きょうのことはもう忘れて、またあしたからがんばるよ」。頑固な野球職人の頭に「満足」という言葉はないようだ。 矢野も続いた。2回に左腕稲嶺の138 キロ 直球を左中間スタンドに放り込んだ。浜中との2者連続アーチ。「狙っていたわけではないけど、完ぺきに打てた。ヘッドがボールに対して、一直線に走っていった」と自画自賛の1号だった。
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